マックス・U-18大賞
マックス・U-18大賞 < 高校生の部 >
ダイオウグソクムシさん(和歌山県 / 18歳)
久しぶりに、母が営むみかん畑に手伝いに行った。その日は、イノシシ対策として畑をぐるりと囲む柵を設置する予定だった。
私の母は、とてもパワフルで朝は5時に起き、私と父の弁当を作ってくれ、毎日笑顔で学校に送り出してくれる。私は、それを当たり前の事と思い18年間を過ごしてきた。
その日も、母と一緒に何気ない会話を交わしながらひたすらに柵どうしをハリガネで結ぶ作業をしていた。すると母が「めっちゃ結ぶの上手になってきたで、お前の大学費かせぐ為にバイトしよかな」と笑顔まじりにしゃべりかけてきた。そんな母の手は、ひどく細くキズだらけだった。私は、自分の事を恥ずかしく思った。情けないと思った。その日私は、母を必ず幸せにすると強く心に決めた。
マックス・U-18大賞 < 中学生の部 >
キキ&ミミさん(兵庫県 / 13歳)
「あんたはやっぱり、一番しっかりしとるしたよりになるわ~。」
いきなり、お母さんにこんな事をいわれて、びっくりしました。私は、3人兄弟のまん中で、お兄ちゃんと弟が遊びに行ってる時、そう言われました。いつもは、お母さんと2人きりになると、ケンカばっかりして話すこともあまりないのに、いきなり言われてびっくりしました。そのあと、私とお母さんは、ゲームをしてずーっと無言だったけど、またいきなり、
「いっつも、2人のめんどうを見てくれてありがとう。ミニママさん。」
と言われて、またびっくりしました。ミニママなんて言われて、笑ってしまったけど、とてもうれしかったです。でも、そのあとお兄ちゃんたちがかえってくると、ミニママと言ってきて、どうして知ってるのかと思うと、お母さんたちが、私につけたあだ名が、ミニママだったらしいので、笑ってしまいました。
マックス・U-18大賞 < 小学生以下の部 >
まつたに たかゆきさん(京都府 / 9歳)

ぼくの弟は、年が7才はなれている。
弟は、なんでもぼくのまねをする。悪いことも、良いことも。
でも、二人でいると、楽しくなる。
ぼくが、かぜをひくと、弟もかぜをひく。
ぼくと弟はいつもいっしょだ。でも、たまにいやな気もちになることがある。それは、べん強や本を読むときにじゃまをすることだ。
でも、やっぱり弟がすき。
学校からかえると、げんかんまでおむかえに来て、「おかえり」と大声で言ってくれる。ぼくは、つかれていても、とってもうれしい気分になれる。
大人になっても、いっつもいっしょにいたいし、こんどは、ぼくがまねをしようと思う。弟がどんな気もちになるかを今からそうぞうするととてもたのしみだ。