マックス・U-18大賞
マックス・U-18大賞 < 高校生の部 >
みよりさん(神奈川県 / 15歳)
「もしもし、おばあちゃん!」一人暮らしをしている祖母の安否確認の為に始めた電話。毎日お互いにたわいのない話をするだけだが、祖母は最後に決まって「忙しいのにいつもありがとう。明るい声を聞くと元気が出るわ。」と言ってくれる。それが嬉しく、照れくさくてなかなか言えなかった感謝の言葉を私も自然に口に出来るようになった。遠慮がないので時々意見が合わず気を悪くすることもあるが、次の日には必ずまた電話をかけたくなるから不思議だ。
先日、祖母が入院することになり、ほんの数日、話をすることが出来なかっただけで、心にポッカリと穴が空いたような寂しさを感じた。今までは電話をしてあげているつもりだった。でも実際には逆で、経験豊かな祖母から日々様々なことを教わり、支えられていたのは私の方であったのだと気付いた。
学校から帰るとすぐに私は今日も祖母に電話をする。「もしもし、今日はねえ。」
マックス・U-18大賞 < 中学生の部 >
加藤 春華さん(千葉県 / 12歳)
学校の門の前にいる警備員さん、私の心の友達だ。小学校一年生からの付き合いなので、今年で7年目だ。
朝、学校に着いた時、帰り、学校から出る時、いつも声を掛けてくれる。
「今日は暑いねぇ、気をつけてね。」
「元気?」
「一日がんばってね。」
他愛のない話だが、私はこの時間がいつも楽しみだ。
学校で嫌な事があった日や、先生におこられた日、疲れた日でも警備員さんと話をするとほっとして、気持ちが明るくなる。
ある時、警備員さんの一人が、新しく入った警備員さんに私を紹介してくれた事があった。
その時、私のことを
「私の親友です。」
と言ってくれた。この時、私のことを親友と思ってくれているんだなぁと思ってとてもうれしかった。
「私も警備員さんのこと親友と思っているよ。」
と言いたいところだが、恥ずかしくて、まだ言えていない。
マックス・U-18大賞 < 小学生以下の部 >
たまピさん(東京都 / 7歳)
私のじぃじは、ちばにすんでいるからなかなか会えない。夏休み前にパパに
「夏休みにちばいこうか。」
と言われてワクワク楽しみにしていた。
じぃじの家では毎ばん私が、じぃじにビールを入れるかかりだ。ビールを入れてあげた時、ジュワーと音がするといつも
「あァー、たまはやっぱりうまいわー。」
と言われる。おいしそうにビールをのむじぃじを見ると私も、うれしくなる。
しょうぎをしたこと。すごろくをしたこと。パズルをしたこと。アンデルセン公えんのプールであそんでくれたこと。たこさん公えんのすべりだいであそんでくれたこと。でん車公えんのまわりを自てん車でまわったこと。じぃじとすることは全ぶ楽しかった。
かえる時、さびしくてないた。そのよる、さびしくなってなきながらねた。はずかしいのでママとパパに
「どうしたの?」
ときかれても
「なんでもない。」
と答えた。
じぃじのことが、大好き。またいっしょにしょうぎしようね。