マックス・U-18大賞
マックス・U-18大賞 < 高校生の部 >
きょうこさん(宮崎県 / 17歳)
ある日、姉から「お父さんのフェイスブック面白いよ。」と聞き、興味本位で検索してみた。すると父の顔写真が。開いてみると仕事の話ばかりだった。 会食の時の写真や出張先で撮ったと思われる写真などが沢山投稿されていた。 遡って昔の投稿を見ていると、家族で出かけた時のことや私が趣味で作ったお菓子の写真なども沢山投稿されていることに気づいた。 写真には必ず文章も添えられていた。思わずクスッと笑ってしまうような内容から、不覚にも涙が出そうになる内容まであった。 その中で私が最も印象に残っているのは、私の大学受験の前日に投稿されたものだ。 文章の一番最後には「頑張れ。」という一言と共に私の小さい頃の写真が載せられていた。私は受験前日、父から直接「頑張れ。」とは言われなかった。 直接言わずにフェイスブックに書くのが何だか父らしい。 父のフェイスブックを見た事は気づかれたくなかったが、手が滑って友達申請のボタンを押してしまった。
マックス・U-18大賞 < 中学生の部 >
Y.Rさん(福岡県 / 13歳)
私の父は、家ではまったく喋らない。別にケンカしているわけではない。でも私は、父との間にぽっかり穴が開いてしまったような気がして、ときどきに不安になる。だから、たまに
「○○したいな。」
「将来○○になりたいんだ。」
と言ってみたりする。それでも父は、
「あぁ……うん。」
「やりたいとか、なりたいとかは、口で言うのは簡単だ。」
とあまりいい返事が返ってこない。それに少しイラッときたり、こっちは真剣なのにと思ったりする。
そんなある日、私は学校に行きたくなくてずっと家にいた。ソファに寝ころがっていると、仕事中の父がいきなり帰ってきた。
「どうせ怒られる。」
そう思った。すると父は、
「どうしたんだ。」
と私にやさしく問いかけてきた。そして
「お父さんと一緒に解決しよう。」
そう言ってくれた。その時、私の目には涙があふれて、父がぼやけてしか見えなかった。どうしようもない自分に二時間も三時間も付き添って話しかけてくれた。 私の気持ちをうまく伝えることができなかったが、父がそれを強く受け止め、父なりに励ましてくれた。
日頃からは読み取れない父の言動ではあったが、私にとっては、家族としての、いや、父としてのやさしさを感じた。
日頃しゃべらない父。でも、ちゃんと私のことを考えてくれている父。そこに家族のつながりを感じた。そして私は、心から父のことが大好きだ。
マックス・U-18大賞 < 小学生以下の部 >
Y.Kさん(福島県 / 11歳)
ぼくの友だちの思い出は、てんこうしたときともどってきたときです。 ぼくは、しんさいで一回神奈川にてんこうをしました。最初はきんちょうしていたけど、教室に入ったとき、みんなが大声で喜んでくれて、すごくうれしかったし、安心しました。 福島に住んでて、ひなんしてきたのにみんながやさしくしてくれて良かったです。そして、福島にもどってきたときもみんなが喜んでくれて、安心しました。 みんなやさしくしてくれてすごくうれしかったです。もどってきたのに、いっしょに遊ぼうとさそってくれて良かったです。 ぼくは、てんこうしてみんなにやさしくしてもらったので、次だれかてんこうをしてきたらやさしくしてあげたいです。 あとは、またこの学校にもどってくる人がいたら、ぼくがやさしくしてもらったようにやさしくしてあげたいとおもったし不安なこともあるとおもうので、安心させたいと思いました。