マックス・U-18大賞
マックス・U-18大賞 < 高校生の部 >
キリコさん(東京都 / 16歳)
「浴衣を着せてあげるから、奥の棚から好きなの持ってきなよ。」今年は夏祭りが開催されないと聞いて落ち込んでいた私に、着付けを習っている大学生の従姉妹、たまちゃんが声を掛けてくれた。浴衣と帯を選び「もっとお腹引っ込めてよ!」「もう限界~。」ワイワイ言いながら着せてもらうと、隣の部屋でゲームをしていたミウたちも「私にも着せて!」と各々好きな柄の浴衣を持って来た。少し殺風景だった和室はあっという間に色とりどりの浴衣で埋め尽くされ、すっかり機嫌の良くなった私たちはタブレットで東京音頭を流し、家中を4人で踊りまわった。「何やってんだい!」騒いでいる私たちに気づいて顔を出した祖母に「おばあちゃんも着るよ~。」と、半ば強引に浴衣を着せ終えた頃にはみんな大笑い。12歳から85歳。年齢不問の女子会はお祭り以上に盛り上がった。一言で場の空気を変えてくれたたまちゃんは、きっと魔法使いだ。
マックス・U-18大賞 < 中学生の部 >
まよ~!!さん(愛知県 / 13歳)
あきらめない気持ちが大切っていうことくらいは分かっている。もちろん。
でも、マラソンはきらい。スッスッハッハスッスッハッハ。足が痛くなるし、息も苦しい。タッタッタ。後から追いかけてくる苦しい音がする。わき腹が痛い。前を走っていた友達の背中は遠くなる。あきらめるってそんなにだめ?もういいよね。歩いちゃおうかな。そう思ったとき、声が聞こえた。「まよー、いけるよ!がんばれ!」お母さんだ。手を振ってる。小学校最後のマラソン大会。「応援に行くから最後にかっこいいとこ見せてね。」と言っていたお母さん。本当に見に来てくれたんだ。背中を押されるってこういうことか。体がふっと軽くなるんだね。「がんばれ」って魔法の言葉だ。
結果は九位。これまでで最高。先生からわたされた順位の紙に、がんばった気持ちをホッチキスでパチン。お母さんの笑顔と涙もパチン、パチン。ね、あきらめなかったよ。
マックス・U-18大賞 < 小学生以下の部 >
クララさん(東京都 / 8歳)
わたしのママはお花が大好きです。パパがママのたん生日やきねん日にお花をわたすので、わたしも母の日にわたそうと思っていました。わたしは小学校まででん車つう学しているので、えきで見る赤とピンクのカーネーションがいつも気になっていました。キラキラし、とてもきれいだったからです。お休みの日にパパと一しょに買いにいきました。お花のねだんが思っていたより高くてわたしのおこづかいでは足りませんでした。パパにお金をかしてもらいました。買おうと思っていた赤とピンクのカーネーションが買えてとてもうれしかったです。帰りにママの好きなマカロンも買いました。ピンク、ちゃ色、みどり、オレンジ、黄色、水色のマカロンがあってどれもおいしそうでした。家に帰ってから、ママにお手紙を書きました。ママはいつもあさ早くおきて、わたしのおべんとうを作ってくれます。ママにかんしゃの気もちがつたわるように書きました。ママがお家に帰ってきました。お花、お手紙、マカロンをわたすとママはとってもよろこんでくれました。お手紙とお花をキッチンにかざってくれました。家ぞくみんなでマカロンとケーキをたべました。お花を買った時にもらったひまわりのたねを一しょにうえました。まい日水やりをしてきれいにさいたらママにあげようと思いました。パパと一しょにママのよろこぶことを考えて、ママがたくさんよろこんでくれて、おいしいマカロンをたべられて楽しい1日になりました。