包装機とは?主な種類やメリット・使用の際に注意したいポイントを紹介

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「包装機ってなんのこと?どんな種類がある?」
「包装機を使うとどんな良いことがあるの?」

包装作業の自動化・効率化に欠かせない包装機ですが、その種類や特徴、メリットについて詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。この記事では、包装機の基本的な機能から主要な種類、導入によるメリット、そして使用する際の注意点まで幅広く紹介します。

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1.包装機とは?

包装機とは、製品を効率的に包装するための機械です。包装機は、迅速に製品を包装することができるため、多くの食品業界で導入されており、製品のサイズや形状に応じて多様なタイプが存在します。

また、自動化により作業効率が向上し、人件費や時間の削減が可能となります。包装機は製品の保護や保存、さらにはブランディングにも寄与する重要な役割を果たしています。

2.包装機の主な種類と特徴をそれぞれ解説

包装機には様々な種類が存在しますが、ここでは以下6つの包装機とその特徴を紹介します。
  • ピロー包装機
  • 給袋包装機
  • チューブ包装機
  • フィルム包装機
  • 真空包装機
  • 小型包装機

(1)ピロー包装機

ピロー包装機は、ロール状のフィルムを筒状に成形しながら製品を包む機械です。主に横ピロー包装機と縦ピロー包装機の2種類があり、工程の進行方向や内容物によっていずれかを使います。

横ピロー包装機はベルトコンベアで製品を横に流しながら、包装フィルムを筒状に成形しながら包装する機械で、両端はシールしてカットします。固形食品の包装でよく使われるタイプで、高速での密封包装が可能です。

縦ピロー包装機は包装フィルムを縦に流しながら筒状に成形し、内容物を包装する機械です。筒状になった包装フィルムが背面と底面を包み込み、上部から製品を充填し、その上で、上部をシールしてカットします。バラ物や液体、粉末、粒体、粘体の包装におすすめの機械です。

(2)給袋包装機

給袋包装機は、あらかじめ成形された袋に製品を充填し、密封する機械です。輸送コストの削減に適しており、様々な形状の袋に対応できる柔軟性があります。

給袋包装機はレトルト食品、ドライ製品全般、冷凍可能な飲料、詰め替え用シャンプーなどでよく利用されます。

(3)チューブ包装機

チューブ包装機は、主に液体や半液体製品を包装するための機械です。このタイプの包装機は、わさびやしょうがなどをチューブ状容器に製品を充填し、高い衛生基準を保ちながら包装します。

さらに、チューブ包装は製品の保護性能が高く、酸素や光、湿気から内容物を守ります。これにより、製品の保存期間を延ばすことができ、食品の劣化を防ぐ役割があります。

(4)フィルム包装機

フィルム包装機は、製品をフィルムで包み込むことによって保護するための機械です。フィルム包装機には、シュリンク包装機とストレッチ包装機があり、それぞれ異なる用途に応じて使用されます。

シュリンク包装は熱によってフィルムが収縮し、製品にぴったりとフィットします。一方、ストレッチ包装はフィルムを引っ張ることで密着させる方法です。これらの技術は主に食品や日用品の包装に利用されており、見栄えを向上させるだけでなく、輸送中の保護にも寄与します。

(5)真空包装機

真空包装機は、食品を専用の袋に入れ、内部の空気を抜き取って密封することで、酸素による酸化や微生物の繁殖を抑制します。

特に生鮮食品の保存に効果を発揮し、肉類や魚介類の鮮度を長期間維持することができます。これにより、食品ロスの削減や在庫管理の効率化にも貢献します。

(6)小型包装機

小型包装機は、小規模な生産ラインや卓上作業向けに設計されたコンパクトな装置です。このタイプの包装機は、多様な用途に対応できる柔軟性があり、小スペースでも運用可能です。

小型包装機の用途は多岐にわたります。手作りクッキーやキャンディなどの菓子類はもちろん、ドライフルーツ、ナッツ、スパイス、茶葉など、小分け包装が必要な食品全般に適しています。

3.包装機を利用するメリット

上記では様々な包装機を紹介しましたが、どの包装機を利用しても次のようなメリットを得ることができます。
  • 作業が効率化する
  • コストを削減できる
  • 作業品質が安定化する
  • 人手不足を解消できる
それぞれのメリットを紹介します。

(1)作業が効率化する

包装機を導入することで、作業効率が大幅に向上します。手作業による包装と比較して、包装機は高速かつ連続的に製品を包装することができます。例えば、高性能なピロー包装機では、1分間に数百個の製品を包装することも可能です。この高速性により、生産ラインのボトルネックを解消し、全体の生産性を向上させることができます。

また、包装機は複数の工程を自動化します。例えば、フィルムの成形、製品の挿入、シール、カットなどの一連の作業を一台の機械で行うことも可能です。これにより、作業者は他の重要な業務に集中することができ、全体的な業務効率が向上します。

(2)コストを削減できる

包装機の導入は、初期投資は必要ですが、長期的には大幅なコスト削減につながります。まず、人件費の削減が挙げられます。包装機が自動で作業を行うことで、包装作業に必要な人員を削減できます。

また、包装材料のコスト削減も期待できます。包装機は高精度で材料を使用するため、無駄な材料の使用を最小限に抑えることができます。例えば、ピロー包装機では、製品サイズに合わせて最適な量のフィルムを使用するため、過剰包装を防ぐことができます。

(3)作業品質が安定化する

包装機の導入により、作業品質が大幅に安定化します。人手による包装では、作業者の熟練度や時間帯によって品質にばらつきが生じる可能性がありますが、包装機では一貫した高品質な包装を実現できます。

包装機による作業品質の安定化は、顧客満足度の向上にもつながります。一貫した高品質な包装は、製品の信頼性を高め、ブランドイメージの向上に寄与します。また、返品や苦情の減少にもつながり、アフターサービスのコストを削減することが期待できます。

(4)人手不足を解消できる

包装機の導入は、深刻化する人手不足問題の解決策として非常に有効です。特に、労働集約的な包装作業を自動化することで、必要な人員を大幅に削減することができます。これにより、人材確保が困難な状況下でも、安定した生産体制を維持することが可能になります。

また包装機の導入は、繁忙期や急な注文増加にも柔軟に対応できるようになります。人手に頼る生産体制では、急な需要増加に対応するために臨時雇用や残業が必要になりますが、包装機を使用することで、生産能力を迅速に拡大することができます。

4.包装機を使用する際の注意点

包装機にはメリットもありますが、次のような注意点もあります。
  • 定期的なメンテナンスが必要になる製品がある
  • 十分な電源の確保が必要な製品がある
  • 初期投資が必要
  • 設置スペースを確保する必要がある
  • 故障やトラブルに対応する必要がある
それぞれの注意点の詳細を紹介します。

(1)定期的なメンテナンスが必要になる製品がある

包装機の性能と耐久性を維持するためには定期的なメンテナンスが不可欠です。特に、連続稼働や高速運転を行う包装機では、部品の摩耗や劣化が進みやすいため、より頻繁なメンテナンスが必要となります。

メンテナンスを怠ると、包装品質の低下や機械の突然の故障につながる可能性があります。そのため、メンテナンスのための時間と費用を事前に計画し、予算に組み込んでおくことが重要です。

(2)十分な電源の確保が必要な製品がある

包装機の種類によっては、大きな電力を必要とする製品もあります。そうなると、十分な電源の確保をしなければいけません。電源確保の体制が確立できないまま、そのような包装機を導入すれば、施設の稼働にも悪影響が及びます。

そのため、包装機設置前に電源容量を確認し、必要に応じて電気工事業者や包装機メーカーと綿密に相談し、最適な電源環境を整備することが重要です。

(3)初期投資が必要

包装機の導入には相応の初期費用がかかります。価格は種類によっても変わってきますが、中には100万円を超えるものもあります。この初期投資には、包装機本体の購入費用だけでなく、付随する設備や工事費用も含まれます。

例えば、電源設備の増強、圧縮空気供給システムの設置、専用の作業台や周辺機器の購入などが必要になる場合があります。

(4)設置スペースを確保する必要がある

包装機の導入には、適切な設置スペースの確保が不可欠です。包装機のサイズは機種によって大きく異なりますが、一般的に産業用の包装機は相当のスペースを必要とします。

設置スペースを検討する際は、包装機本体のサイズだけでなく、周辺機器や作業スペースも考慮する必要があります。例えば、原材料や包装材料の供給エリア、完成品の搬出エリア、操作パネルへのアクセススペース、メンテナンス用のスペースなどが必要です。

(5)故障やトラブルに対応する必要がある

包装機は複雑な機械システムであり、使用していく中で故障やトラブルが発生する可能性があります。まず、日常的なトラブルに対応するためには、オペレーターや保守担当者への適切な訓練が不可欠です。

より複雑な故障や深刻なトラブルの場合は、専門的な知識と技術が必要になります。このような場合に備えて、包装機メーカーのサポート体制を確認しておくことが重要です。

5.作業を効率化するおすすめの包装機を紹介

メリットを最大限に活かして、注意点を最小限にするためには、自社に適した包装機を導入することが不可欠です。ここでは作業を効率化するおすすめの包装機として、以下の製品を紹介します。
  • マックス 自動搬送袋とじ機
  • マックス袋とじ機 コニクリッパ
  • マックス充電式袋とじ機 モバイルパックナー
  • マックス ​​エアパックナー
順に紹介します。

(1)マックス 自動搬送袋とじ機
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マックスの自動搬送袋とじ機は、青果物の包装作業を効率的に行う装置です。作業者が青果物を袋詰めした後、搬送部の爪に掛けるだけで、自動的に袋の搬送と結束が行われます。1分間に最大44袋を処理できるため、大規模な生産現場に最適です。

人参や玉ねぎ、レモン、みかんなど、さまざまな青果物に対応しており、袋だけでなくネット包装にも使用可能です。この機械の導入により、結束作業に必要な人員とコストの削減、作業効率の向上、処理能力の増加が期待できます。

マックス 自動搬送袋とじ機について詳しく知りたい方はこちら

(2)マックス袋とじ機 コニクリッパ
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コニクリッパは、高速で均一な袋とじを実現する電動式袋とじ機です。袋を挿し込むだけで0.4秒でクリップし、1分間に20〜25袋を処理できます。さらに、袋口を自動でカットする機能が付いており、25mmと35mmの2つのカットサイズから選べます。

100万回使用できる耐久性があり、作業効率が1.5倍に向上するだけでなく、作業員の負担も軽減されます。袋やネットを使った様々な青果物の包装作業に対応できるのが特徴です。

マックス袋とじ機 コニクリッパについて詳しく知りたい方はこちら

(3)マックス充電式袋とじ機 モバイルパックナー

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モバイルパックナーは、充電式で電源が不要なコンパクトな袋とじ機です。袋を軽くひねりながら挿し込むだけで、簡単に袋やネットの結束作業が行えます。重さは6.5kgで持ち運びがしやすく、電源がない場所でも使用可能です。

フル充電で5,000回の作業ができ、袋カッターは使用者の利き手に合わせて調整可能です。操作がシンプルで、長時間の作業でも疲れにくい設計が施されています。

マックス充電式袋とじ機 モバイルパックナーについて詳しく知りたい方はこちら

(4)マックス ​​エアパックナー

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エアパックナーは、野菜や果物の包装に特化した機械です。金属製のステープルに代わり、やわらかな印象を与えるプラステープルを使用しています。

1回の装填で12,000回の連続作業が可能で、ステープルの補充頻度が減ります。袋口を均一に30mmカットし、青果物を美しく見せる仕上がりが特徴です。ネット包装でもビニール放送でも見栄えがよく、操作も簡単で高速な作業が可能です。

マックス ​​エアパックナーについて詳しく知りたい方はこちら

包装機を導入するならマックスにご相談ください

この記事では包装機とは何かを中心に、包装機の種類やメリット、使用する際の注意点を紹介しました。包装機を導入することで、作業効率の向上や人件費の削減、作業品質の安定化、人手不足の解消など、多くのメリットにつながる可能性があります。しかし、定期的なメンテナンスや十分な電源の確保、初期投資、設置スペースの確保、故障やトラブルへの対応などが必要です。

マックスでは包装作業を効率化する様々な製品を取り扱っています。専門知識と豊富な製品ラインナップを活かし、お客様に最適な包装機をご提案しますので、包装機をお探しの方はぜひご相談ください。

※コニクリッパ・コニクリップ・パックナー・エアパックナー・モバイルパックナーは、マックス株式会社の登録商標です。

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