野菜袋詰め機とは?導入効果や道具の選び方について解説!

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「出荷作業の効率をアップさせたい」
「野菜の袋詰め機にはどのようなものがある?」

出荷作業における業務軽減や効率化に伴い、このように悩む方も多いです。

この記事では、野菜の鮮度や品質を保つために欠かせない野菜の袋詰め作業を省力化できる、野菜袋詰め機の特徴や種類を紹介します

手作業における課題を解決し、快適な出荷環境を実現しましょう。

1.野菜袋詰め機とは?

野菜袋詰め機とは、野菜を販売用に袋詰めする際に使用する機械で、本来であれば手作業で袋詰めをして、袋とじを行い、搬送するという工程を自動化したり、一部を効率化できたりすることができます

野菜袋詰め機は、手作業で行われる袋詰めの作業をサポートし、より早く消費者の元へ届けるために多くのパックセンターや生産農家、小売店で採用されています。

ペダルを踏んで封を閉じるものや電源が不要なもの、全自動で稼働するものなど様々です。

メーカーによって対応範囲や内容が大きく異なるため、導入の際には対応機能の内容を事前に確認しておきましょう。

2.野菜の袋詰めでよくある課題

機械を使用せずに野菜の袋詰めをする場合によくある課題を以下の3つ紹介します。

  • 作業量が多く袋詰めに時間がかかる
  • 人件費の高騰で袋詰めにコストがかかっている
  • 袋詰めの品質にばらつきがある

それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

(1)作業量が多く袋詰めに時間がかかる

1つ目の野菜の袋詰めの課題は、作業量が多く袋詰めに時間がかかることです。

野菜は鮮度を保ち損傷しないよう注意深く取り扱い、さらに均等に袋に詰める必要があります。

そのため、手作業での作業は丁寧な対応が求められ、出荷に至るまでに時間が掛かっています

また、季節や需要の変動によっては、急速な対応が求められることもあり、十分な労働力や生産力を確保できていない場合、生産者はタイムリーに市場に供給できないリスクが生じます。

このように、手作業での袋詰め対応は、安定した出荷作業にも支障をきたしています。

(2)人件費の高騰で袋詰めにコストがかかっている

2つ目の野菜の袋詰めの課題は、人件費の高騰で袋詰めにコストがかかっていることです。

近年、労働市場の変動や最低賃金の上昇などが影響し、人件費の増加につながっています。

袋詰め作業が手作業の場合、出荷量が増えるほど人の手が必要となり、さらなる人材の確保が求められます。

(3)袋詰めの品質にばらつきがある

3つ目の野菜の袋詰めでよくある課題は、袋詰めの品質にばらつきがあることです。

手作業に依存する袋詰め作業では、作業者のスキルや経験による差異、そして人為的ミスが品質に影響を与えることがよく見られます。

特に、作業者の注意力が散漫になる場合や、作業量に追われている状況では、野菜の袋詰めにおいて一貫性のある品質を確保することが難しくなります。

3.野菜袋詰め機の導入効果

手作業での野菜の袋詰めで挙げられる時間やコスト、品質面における課題は、野菜の袋詰め機の導入により解消することができます。

野菜袋詰めの導入で得られる効果には、以下の3つがあります。

  • 人件費を削減できる
  • 作業効率を向上させることができる
  • 品質を統一することができる

それぞれの項目を詳しく紹介します。

(1)人件費を削減できる

野菜袋詰め機の導入により、手作業で対応していた際にかかっていた人件費の削減が実現します。

例えば、手作業で行われる野菜の袋詰めでは、小分けした袋に入った状態の野菜を傷めないように配慮しながら袋とじをする必要がありました。

そのため、1つ1つの包装に時間がかかっていましたが、袋詰め機を採用することで袋を差し込むだけで簡単に袋とじができます

このように、細かな作業の時間を短縮していくことで、出荷現場の人件費を削減することができます。

(2)作業効率を向上させることができる

袋詰め機は高速で一貫性のある作業が可能であり、大量の野菜を迅速かつ効率的に袋詰めすることができるため、作業時間の短縮に寄与します。

作業の効率が上がることで人件費の削減はもちろん、一日の出荷量の増量により利益の向上に大きく貢献します。

手作業からの脱却により従業員の作業負担を軽減させながら、出荷量の増加が期待できます。

(3)品質を統一することができる

野菜袋詰め機を導入することで、品質を統一することができます。

野菜袋詰めは鮮度を落とさないようスピード感のある作業と、品質のムラが発生しないよう丁寧な作業が求められます。

野菜の袋詰め機は、高度な精度を保ち、品質の一貫性を確保できるため、均等なサイズや形状で野菜を袋詰めを施し、品質のばらつきを防ぎます。

4.野菜袋詰め機にはどんな種類がある?

効率化や品質の一貫性を保つことができる野菜の袋詰め機が備える機能をタイプ別に紹介します。

野菜の袋詰め機の種類は、主に以下の3つの種類があります。

  • 全自動タイプ
  • 半自動タイプ
  • 手動タイプ

それぞれの機械がどういうものか、どんな課題を持つ会社におすすめかを確認していきましょう。

(1)全自動タイプ

1つ目の野菜袋詰め機の種類は、全自動タイプです。

全自動タイプは人の介入が最小限で、袋詰め、結束、搬出などの工程が自動化されたものです。

具体的には、手作業で野菜を選別し小分けしたものをコンベアに流したあと機械に通すことで袋をかぶせ、封をして搬出されます。

メリットとしては、高速で一貫性のある袋詰めが可能であり、人的ミスのリスクが低減されるため、安定した品質管理が可能です。

一方で、導入コストが高いことやメンテナンスに専門的な知識を要することが課題です。

大規模な生産体制や出荷体制をもつ企業におすすめの製品となります。

(2)半自動タイプ

2つ目の野菜袋詰め機の種類は、半自動タイプです。

半自動野菜袋詰め機は、主に野菜の袋詰めや搬出など一部のプロセスを人手に頼ります。

具体的には、野菜を人の手で袋詰めしたものを、機械に差し込むことで、カットと包装を自動で行うことが可能です。

このタイプは全自動に比べて導入コストが抑えられ、また、柔軟性があり異なる野菜の取り扱いが可能です。

ただし、生産性は全自動に比べてやや低く、作業者の技能や労働力が影響します。

製品の使用は、中規模の生産者に適しています。

(3)手動タイプ

3つ目の野菜袋詰め機の種類は、手動タイプです。

手動野菜袋詰め機は、完全に手作業に依存したもので、袋詰めの全プロセスが人手で行われます。

具体的には、野菜の小分けから袋に入れ封を行うまで人の手によって対応します。

低コストで手軽に導入でき、サイズも小さいことが多いため、場所を問わず作業できることが特徴です。

一方、他のタイプと比較して作業効率は高くなく、人的ミスや品質のばらつきが生じることもあります。

小規模で多様な野菜を扱う小規模な生産者や直売所などで利用されます。

5.野菜袋詰め機の選び方とは?

野菜の袋詰め機は、生産規模や作業環境によりおすすめの製品が異なります。

ここでは、全自動・半自動・手動の3つのタイプがどのような生産規模・環境に適しているか、野菜の袋詰め機の選び方について確認していきましょう。

野菜袋詰め機の選び方には、以下の3つがあります。

  • 自社の生産規模に合った袋詰め機を選ぶ
  • さまざまな野菜に柔軟に対応できる袋詰め機を選ぶ
  • 場所に合った袋詰め機を選ぶ

それぞれの項目を詳しく紹介します。

(1)自社の生産規模に合った袋詰め機を選ぶ

1つ目の野菜袋詰め機の選び方は、自社の生産規模に合った袋詰め機を選ぶことです。

生産量や出荷量を算出し、作業に出荷作業に要している時間を換算することで、導入すべき機械のタイプを正確に選択することが可能です。

大規模な生産を行うなら全自動が適していますが、中小規模や多様な野菜を扱う場合は半自動が選択肢になります。

自社の課題に見合わないタイプを導入してしまうと却って経費を圧迫するなどの問題に発展するため注意が必要です。

(2)さまざまな野菜に柔軟に対応できる袋詰め機を選ぶ

2つ目の野菜袋詰め機の選び方は、さまざまな野菜に柔軟に対応できる袋詰め機を選ぶことです。

野菜を袋とじする際は、野菜の種類や形状、サイズによって、袋詰め機の柔軟性が求められるため、異なる野菜に対応でき、調整が容易な機種を選ぶことが重要です。

また、決まった規格に限定して生産・販売している場合には、その規格にあった機種を選択していきましょう。

同じクリップ留め製品であってもメーカーや機種によっては、対応できない規格がある場合があるため、事前の確認が必要となります。

(3)場所に合った袋詰め機を選ぶ

3つ目の野菜袋詰め機の選び方は、場所に合った袋詰め機を選ぶことです。

野菜の収穫後、鮮度を保つため畑近くの屋外や野外の環境での使用を考えるのであれば、移動性や耐久性が重視されます。

雨や風に晒される環境でも劣化しづらく、軽量でコンパクト、かつバッテリー駆動や手動の機種が適しています。

電源が不要な機種なども展開されているため、使用するシーンに見合った機材を採用しましょう。

このように、自動・半自動のタイプだけではなく環境に見合った機材の採用が必要です。

6.おすすめの野菜袋詰め機3選!

野菜の袋詰め作業の効率化や省力化に役立つ、野菜の袋詰め機をご紹介します。

機械の性質や特徴を参考に自社にふさわしい機械を選定していきましょう。

おすすめの野菜袋詰め機3選は以下の通りです。

  • 自動搬送袋とじ機
  • コニクリッパ
  • モバイルパックナー

それぞれの製品の特徴を紹介します。

(1)マックス 自動搬送袋とじ機
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1つ目のおすすめの野菜袋詰め機は、自動搬送袋とじ機です。

袋に詰めた青果物を機械に引っ掛けることで自動で搬送・結束を施し、袋とじを完了させる半自動タイプの機械です。

袋詰め作業における結束作業を自動化し、袋とじ作業の省力化をサポートします。

1分間で最大約44袋の結束が完了できるため、大規模生産を行う企業にも適した製品です。

また、ヘッドを付け替えることで対応可の数を調整できるため、自社の規模に合わせた調整が可能です。

KJ2-CK・HR/デュアルツイン:マックス自動搬送袋とじ機

(2)マックス袋とじ機 コニクリッパ
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2つ目のおすすめの野菜袋詰め機は、コニクリッパです。

コニクリッパとは、袋を閉じるためのコニクリップを自動あるいは半自動で装着する機械です。

全自動のコニクリッパであれば、1分間に25袋ほどのクリップ留めが完了し、クリップからはみ出る袋口の長さも自動でカットするため均一な製品品質を提供できます。

半自動タイプは、電源が不要で袋口を機械に設置しレバーを引くことでクリップ留めが完了します。

袋口の長さ調整のためのカッターも備わっているため、流れ作業を妨げません。

自動タイプは、パックセンターや仲卸など大量ロットに対応する場合に適しており、半自動は生産農家や少量の出荷に対応しているお店におすすめです。

CK-232EV:マックス袋とじ機 コニクリッパ  (電動式)
CK-130HV:マックス袋とじ機  コニクリッパ  (手動式)

(3)マックス充電式袋とじ機 モバイルパックナー
HR-JHFP_usescene

3つ目のおすすめの野菜袋詰め機は、モバイルパックナーです。

モバイルパックナーとは、クリップ留めを半自動で行う機械です。

機械に袋口を軽くねじりながら差し込むだけでクリップ留めが完了し、機械から外す際に閉じた袋の不要な部分をカットできるため、流れを妨げることなく快適に作業を進められます。

モバイルパックナーは、コンセントが不要で他のクリップ留めの機械に比べ軽量化されているため扱いやすく、限られたスペースでも使用できるようコンパクトな作りとなっています。

作業スペースの限られるスーパーのバックヤードや直接販売を担う生産農家の方でも導入しやすい機械となっています。

HR-JH(F)/P:マックス充電式袋とじ機 (半自動型)

野菜の袋詰め機を導入し生産性向上に役立てよう!

手作業での野菜の袋詰め作業は、品質のばらつきやコスト面で課題があることがわかりました。

野菜の袋詰め機の導入により、効率化と省力化を実現し快適な生産環境へ導きます。

マックス株式会社では、生産農家からパックセンターや仲卸など生産環境に応じた袋詰め機を取り揃えております。

マックス株式会社の野菜の袋詰め機を導入し作業を快適に、安定した生産環境を実現しましょう。

マックスのおすすめ製品はこちら

※コニクリッパ・コニクリップ・エアパックナー・パックナー・プラステープル・モバイルパックナーは、マックス株式会社の登録商標です。
※上記の内容は当社の独自調査に基づいて作成しており、また予告なく変更することがあります。

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