自動結束機とは?導入で得られる効果やおすすめの自動結束機を紹介

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「自動結束機ってそもそも何?」
「どうやって選べばいいの?」

自動結束機は用途によって使い分ける必要があります。

しかし、様々な種類がある自動結束機をどのように選べば良いかわからない方も多いのではないでしょうか?

この記事では自動結束機の導入によって得られる効果、用途に応じた選び方、そしておすすめの自動結束機を紹介します。

自動結束機の導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。

1.そもそも自動結束機とは?

結束とは、物品や材料をまとめて一つに束ねることを指します。

結束されているものは私たちの日常にも数多く存在しており、例えば複数個のダンボールを結束紐で束ねたり、スーパーでネットやポリ袋に入った野菜が袋とじされているのを見かけます。

これらの結束を人の手によらず、自動で行えるのが自動結束機です。

後述しますが、自動結束機にも種類があり、結束するものの種類や量によって効率的な製品を選択する必要があります。

例えば野菜を取り扱っている場合、鮮度を保ちながらスーパーなどに流通させる際の作業をスピーディかつ人の手がかかる工数を低減する目的で自動結束機は活用されます。

今回は野菜を束ねる際に用いられる自動結束機について詳しく解説します。

2.袋の結束でよくある課題

袋を結束するのは作業者にとって負担となることが多く、特に以下の3点は主な課題として挙げられます。

  • 従来の袋とじ機では袋をねじって入れるため作業者に負担がかかる
  • 袋口のカットに力が必要で大変
  • 結束する野菜によっては対応が難しい

それぞれ詳しく解説します。

(1)従来の袋とじ機では袋をねじって入れるため作業者に負担がかかる

袋の結束における課題の1つ目は、従来の袋とじ機では袋をねじって入れるため作業者に負担がかかることです。

従来の袋とじ機では、セットの仕方が悪いと袋がとじられないといった事態が発生し、正確さとコツがいる作業だったため、袋とじを行う担当者の技能によって精度にばらつきが出てしまい、品質を均一にすることが課題でした。

また時間もかかるため、野菜は手元にあるのに袋とじに工数を取られてしまい、生産性を低下させている原因にもなっていました。

(2)袋口のカットに力が必要で大変

袋の結束における課題の2つ目は、袋口のカットに力が必要なため大変であることです。

従来の結束では、袋口をカットする際や結束時にテープを引き出す際に力が必要で、作業者にとって体力的に負担のかかる要素でした。

また、力の加え方で袋とじや結束の品質にばらつきが出てしまい、保護機能や商品の外観にも影響を及ぼしていました。
袋口のカットは力が必要でかつ正確性が求められるため非常に困難な作業の一つなのです。

(3)結束する野菜によっては対応が難しい

袋の結束における課題の3つ目は、結束する野菜によっては対応が難しいことです。

野菜の結束にはポリ袋でとじるものもあればネットを使用するものもあります。

従来の結束ではテープを用いてとじることが多く、ポリ袋をとじる際には問題ないですが、ネットを使用する場合はうまく結束ができません。

そのため、テープとは異なる方法で袋をとじることになり、場合によっては別の結束機が必要になる可能性があります。

3.自動結束機の導入効果

自動結束機を導入することで具体的には以下の3点の効果が得られます。

  • 袋を差し込むだけで結束できるため負担にならない
  • 袋口のカットも自動で行ってくれるため疲れない
  • ポリ袋にもネットにも対応できる

それぞれ詳しく解説します。

(1)袋を差し込むだけで結束できるため負担にならない

自動結束機を導入することで得られる効果の1つ目は、袋を差し込むだけで結束できるため負担にならないという点です。

従来の袋とじでは、結束機に正確に差し込まなければならなかったので、少なからずコツが必要でした。

自動結束機では、袋を所定の場所に簡単に差し込むことができるため、作業者の負担が軽減され、結束作業が効率的に行えるようになります。

(2)袋口のカットも自動で行ってくれるため疲れない

自動結束機を導入することで得られる効果の2つ目は、袋口のカットも自動で行ってくれるため疲れないという点です。

袋口をカットする作業は、作業者にとって力が必要で大きな負担になっていました。

また、袋の中の野菜を保護するという意味や見た目の問題から、丁寧にカットする必要があり、非常に手間のかかる作業でした。

自動結束機は袋を結束した後、袋口のカットも自動で行います。

これにより、袋ごとで袋口の長さのばらつきがなくなるだけでなく、作業者は袋を切る作業から解放されるので、負担軽減が期待できます。

(3)ポリ袋にもネットにも対応できる

自動結束機を導入することで得られる効果の3つ目は、ポリ袋にもネットにも対応できるという点です。

従来の袋とじでは、ポリ袋には使用ができてもネットとは相性が悪いといったケースがありました。

一方で自動結束機は、ポリ袋でもネットでも、様々な素材や形状の袋に対して適切な結束が可能で、幅広い用途で野菜の結束に役に立ちます。

このように自動結束機を導入することによって、野菜ごとに別の結束機や方法を用いる必要がなくなるため、時間や手間の削減に繋がります。

4.結束機にはどんな種類がある?

結束機は主に以下の3つに区分されます。

  • 全自動タイプ
  • 半自動タイプ
  • 手動タイプ

それぞれの特徴やどういった生産体制に適しているかを詳しく解説します。

(1)全自動タイプ

結束機の種類の1つ目は全自動タイプです。

全自動タイプの結束機では、袋詰め、結束、搬出といったプロセスがすべて自動化されており、人が介入するのは必要最低限です。

スピーディでかつ人的ミスの発生を抑制しながら袋詰めが行える点が大きなメリットです。

自動で動いている間に別の作業を行えるため、生産性や効率性の向上にもつながります。

一方で、導入コストの高さや広い設置スペースを確保する必要がある点はデメリットになります。

また、導入後のメンテナンスも必須なので、コスト面で大きな負担となる可能性があります。

これらのことから、大規模な生産体制を持っている場合におすすめです。

(2)半自動タイプ

結束機の種類の2つ目は半自動タイプです。

結束部分を自動化し、他の袋詰めや搬出部分は手動で行うものが大半です。

一部を手動で行うからこそ、様々な野菜を取り扱うことができるなど柔軟性が高い点と全自動と比較してコスト面を抑えられる点がメリットとなります。

一方で、生産性や効率性の観点では全自動タイプに劣り、作業者の技能や工数に依存してしまいます。

導入の際には、現状どれだけの人的工数が確保可能なのか明確にし、その上で半自動タイプを使用することでどの程度の生産性・効率性の向上が見込めるかをシミュレーションしましょう。

中規模でかつ様々な種類の野菜を取り扱っている場合におすすめです。

(3)手動タイプ

結束機の種類の3つ目は手動タイプです。

自動化される部分はなく、すべてのプロセスが手作業に依存します。

低コストでサイズも小さいことが多いので、場所を問わずに作業可能な点はメリットとして挙げられます。

また、人の手に依存しているので上述した全自動・半自動タイプのものより柔軟性が更に高く、使用する際のイメージも持ちやすいため、導入ハードルは非常に低いです。

ただ、他のタイプと比較して作業効率は高くなく、生産性・効率性に劇的な影響を及ぼすものではありません。

そして、人的ミスや作業者による品質のばらつきが生じるリスクがあります。

小規模で多様な野菜を取り扱っている場合におすすめです。

5.自動結束機の選び方とは?

自動結束機の導入に際し、選び方として押さえておくべきポイントは以下の3点になります。

  • 結束できる野菜が幅広い自動結束機を選ぶ
  • 自社に適した自動結束機を選ぶ
  • 場所にあった自動結束機を選ぶ

それぞれ詳しく解説します。

(1)結束できる野菜が幅広い自動結束機を選ぶ

自動結束機を選ぶ際の1つ目のポイントは、結束できる野菜が幅広いかどうかです。

例えば、1品目の野菜のみを生産・販売している場合はこの項目には該当しませんが、複数の野菜を取り扱っている場合は注意が必要です。

自動結束機は工程の大部分を自動で行うため、柔軟性や融通に欠けるケースが多々あります。

この場合、せっかく自動結束機を導入しても効率性を高めることができず、導入コストだけが高くついてしまう可能性があります。

一方で、自動結束機の中には様々な種類の野菜を結束できるものもあるので、自社が取り扱っている野菜の種類に適した自動結束機を選ぶことが重要です。

(2)自社に適した自動結束機を選ぶ

自動結束機を選ぶ際の2つ目のポイントは、自社に適しているかどうかです。

具体的には、自社の生産体制に適しているかどうかを見極める必要があります。

例えば、大規模な生産を行う場合は自動結束機を導入することで、生産性の向上が期待できます。

しかし、中小規模の場合、全自動タイプの結束機を導入するとその費用分を賄いきれず、結果として非効率な生産を強いられるケースも予想されます。

中小規模の場合は、より導入コストが低い半自動タイプの結束機を選ぶなど、自社の生産体制に適した自動結束機を選び、高い効果が得られるようにしましょう。

(3)場所に合った自動結束機を選ぶ

自動結束機を選ぶ際の3つ目のポイントは、場所に合っているかどうかです。

屋外環境での使用を前提とする場合、雨や風に強い耐久性や必要に応じて動かすことができる移動性が重視されます。

この場合、軽量でコンパクトであること、コンセントを用いるような電源型ではなくバッテリー駆動型であることが求められます。

自動結束機の導入にはコストがかかり、先行投資の要素を含んでいます。

中長期視点でコストを回収するので、自動結束機がすぐに故障し使えなくなってしまうリスクをなるべく低減する必要があります。

どのようなシーンでの活用を予想しているか、販売業者としっかり擦り合わせを行い、場所に合った自動結束機を導入しましょう。

6.おすすめの自動結束機3選を紹介!

自動結束機の効果や選び方を踏まえた上で、マックス株式会社のおすすめの自動結束機3選を紹介します。

  • 自動搬送袋とじ機
  • コニクリッパ
  • モバイルパックナー

それぞれ詳しく解説します。

(1)マックス 自動搬送袋とじ機
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おすすめの自動結束機1つ目は、自動搬送袋とじ機です。

野菜を袋に入れてひっかけるだけで、あとは自動で袋カットや結束を行う自動結束機です。

多種多様な野菜の袋とじに対応しており、1分間に最大44袋の結束作業を自動で完了させられる点が大きな特長です。

後述するコニクリッパと、水物専用のエアパックナーの両方もしくはいずれかをヘッド部分に装備する形で幅広いラインナップを展開しており、自社の用途に合ったものを選びやすい点も魅力的です。

また、ベルトコンベアで自動搬出まで行うため、袋をひっかけてからは人の手が掛かりません。

結束作業が多い・人件費が高騰しているといった課題をお持ちで、かつ大量生産体制の企業様に適しています。

人的工数を削減しながら、生産体制の強化を検討されている場合におすすめです。

KJ2-CK・HR/デュアルツイン:マックス自動搬送袋とじ機

(2)マックス袋とじ機 コニクリッパ
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おすすめの自動結束機2つ目は、コニクリッパです。

野菜を入れた袋を軽くひねりながら差し込むだけで瞬時に結束ができ、1袋あたり0.4秒、1分間に20袋から25袋の作業が可能になります。

また、ネット・ポリ袋いずれにも対応しており、袋口のカットも25ミリ・35ミリから選択できるなど、使い勝手の良さが特長です。

半自動型の結束機では、袋の種類がネットのみ・ポリ袋のみといったケースも見受けられます。

その点、このコニクリッパはどちらでも対応可能なため、様々な野菜の結束作業に活用することができます。

中小規模の生産体制で、より作業効率を高めたいとお考えの企業様に適した結束機です。

CK-232EV:マックス袋とじ機 コニクリッパ  (電動式)

(3)マックス充電式袋とじ機 モバイルパックナー
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おすすめの自動結束機3つ目は、モバイルパックナーです。

本体の重量(電池パック、専用ステープル除く)が6.5キログラムと比較的軽いため持ち運びに便利で、フル充電で5,000回の連続作業が可能な優れものです。

コニクリッパ同様にネット・ポリ袋いずれも対応しており、袋を軽く差し込むだけで瞬時に結束する半自動型です。

袋カッターも装備されているため、袋口のカットも容易に行うことができます。

これまで手作業で行っていた袋とじ作業を楽にしてくれる製品で、導入コストも高くないため、小規模生産体制の企業様におすすめです。

HR-JH(F)/P:マックス充電式袋とじ機 (半自動型)

自動結束機の導入をご検討の際はまずはマックス株式会社まで

この記事では、自動結束機を導入することで得られる効果や選び方、おすすめの製品について紹介しました。

結束は野菜の鮮度を保つ上で極めて重要な役割を果たしているため、自動結束機を導入する際には自社が取り扱っている野菜に適したものを慎重に選ぶ必要があります。

マックス株式会社では、これまで様々な企業の「結束」に関する悩みに伴走し、試行錯誤を繰り返しながら課題解決に努めてきた実績から、かゆいところに手が届く提案が可能です。

自動結束機の導入を検討の際は、マックス株式会社の製品で更なる生産性・効率性の向上を実現しましょう。

マックスのおすすめ製品はこちら

※コニクリッパ・コニクリップ・エアパックナー・パックナー・プラステープル・モバイルパックナーは、マックス株式会社の登録商標です。
※上記の内容は当社の独自調査に基づいて作成しており、また予告なく変更することがあります。
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