開発(メカ)T.I.
STAFF DATA
- 所属 開発設計部
- 職種 開発(メカ)
- 入社年月 2021年4月
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学部学科
工学部 機械工学科
機械工学
開発(メカ)T.I.
現在は、鉄筋結束機のメカ設計という製品全体の設計を担当しています。鉄筋結束機は、建築現場で主にコンクリートに埋め込む鉄筋を束ねて結束するもので、マックスを代表する製品の一つです。
私たちの仕事で特徴的なのは、設計者が現場に赴き、ユーザー様の「困りごと」を自分の目で確かめ、それを基に製品を開発・設計するところです。発売までには試作品を現場に持ち込み、ユーザー様の細かな要望を取り入れて改良を重ねることもあります。試作品の段階でユーザー様から「早く製品化してほしい」と言われると、必要とされる製品に携わる誇りとやりがいを感じます。
樹脂部品の設計に苦労しました。樹脂成型部品は金型を用いて作製するため、日程、費用などの面から設計段階で何度も金型を作ることができず、机上で機械挙動を再現し、解析シミュレーションでの強度検証が重要です。数多くの新機構、新部品がある新製品は、時に予測不可能な原因で破損することがあります。そのため、製品動作による振動状態の把握、振動の樹脂部品への影響、疲労破損の考慮、複雑な解析シミュレーション手法を用いて設計に取り組みました。破損モードと要因、様々なシチュエーションを考え、設計の妥当性を1つ1つ確認し、破損しない部品を創り出すことができました。
自由に製品設計に取り組める風土が根付いており、若手でも積極的に意見を出すことができます。先輩方が若手に真剣に向き合ってくれるのもマックスの魅力です。また、自分のやりたいことや気になることを徹底的に追求できる環境も充実しています。行き詰まったり疑問が生じたときには、すぐに相談できるバックアップ体制が整っており、仕事をスムーズに進めることができます。
配属後すぐに実際の製品設計を任されたことです。新人時代は開発以外の業務もあると考えていましたが、製品の理解ができた段階ですぐに実用化設計のメンバーの一員となり即戦力として一部の設計を担当することになりました。先輩方のサポートを受けながら、自ら考えて設計し、その効果を検証する日々でしたが、自分の設計が認められ、実際の製品に搭載されたときの喜びは今でも忘れられません。
鉄筋結束機は日本国内のみならず、ヨーロッパ各国やアメリカなど、海外でも販売されています。私は実際にアメリカの現場を訪問する機会に恵まれましたが、そこには日本とは異なる現場、製品の使用方法やニーズがあると実感しました。これからも現場の声を大切にし、多様なニーズに応じた製品を開発したいと考えています。そして国境を越えて世界中の多くの方に喜んでいただける製品を設計できるよう努力していきます。
入社後、最初に開発に携わった製品で思い入れがあります。本製品は、旧機種「RB-440T」よりもさらに結束スピードが速くなり、約0.2秒の短縮を実現したものです。 わずか0.2秒と思われるかもしれませんが、実際の使用感は格段に違います。この小さな時間の向上には、多くの技術と設計者の努力が込められているのです。
※記載内容は掲載当時の情報です。