開発(メカ)A.K.
STAFF DATA
- 所属 開発設計部
- 職種 開発(メカ)
- 入社年月 2020年4月
- 学部学科 工学部 機械工学科
開発(メカ)A.K.
オフィスプロダクトと呼ばれる機器の中で、主にポータブル電動ホッチキスの発売前製品の試作品の設計・実機検証を担当しています。アイデアを形にするのは試行錯誤の連続で、苦労することもありますが、お客様に試作品をテストしていただき、そこで感想や反応をいただけるとやりがいを感じることができます。
機械設計に関わる中で、製品の設計図面には担当者の名前が残ることを知りました。私はもともとモノづくりに興味があり、人々が手に取って使用し、生活が便利になる機械を設計したいという思いからこの道に進みました。図面にも名を残せる仕事に使命感を感じています。
配属後、最初に取り組んだ電動ホッチキスに問題が生じ、その解決にあたりました。マガジンが勢いよく飛び出すことが原因で、最終的には勢いを抑えるブレーキ部品を追加することで改善しました。製品がほぼ完成している段階で機械構造や日程に余裕がない中、先輩社員と協力して改善に取り組むのは大変でしたが、自グループでアイデアを出し合い、優れた2つの案を採用して部品形状を調整しました。はじめは手探りでしたが、地道に実験を繰り返し、必要なブレーキ力を実現する部品形状を確定し、最終的に製品を発売することができました。
チーム力が高く、設計や問題改善で困ったことがあると、他のチームを巻き込んで一緒に考え、アイデアを出し合えるところです。自分一人や所属するチームでは思いつかないようなアイデアを得られ、解決につながることもあります。
当初、設計業務はCADソフトを使用するだけで、画面上で完結するものだと思っていました。しかし、実際は設計製図を見てイメージするだけではなく、試作と実機での検証を重ねることを知り、製品と業務を理解する上で大切な学びでした。
どんな仕事でも同じですが、一朝一夕でできるものではありません。製品設計は、ユーザー様の声はもちろんのこと、材料特性や部品加工、データ分析に基づいた根拠など専門性の高い知識が必要です。設計者としてのスキルや経験はまだまだですが、製品設計時に、機能を実現する機構や部品を複数案思いつくような発想力を持ち、それらを実現できるような設計者になりたいと考えています。そして近い将来、ユーザー様の使いやすさや利便性を追求した製品を自ら設計し、世に送り出したいです。
自分が初めて関わった製品です。電動のため力いらず、片手で簡単に紙をとじることができます。また、縦置きも横置きもどちらもできるのがポイントです。実際に事務職の方が使用されていて、作業効率アップにつながっていると聞いて嬉しかったです。
※記載内容は掲載当時の情報です。