仲卸業者とは?その業務内容を簡単に紹介!

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「仲卸業者に必要なスキルとは?」
「仲卸業者の業務内容を知りたい」

このように、仲卸業者に必要なスキルや業務に興味を持たれている方も多いです。

この記事では、仲卸業者が担う役割や求められるスキル、対応する業務内容を詳しく紹介していきます。

1.仲卸業者の役割とは?

仲卸業者の役割は、卸業者と小売業者を仲介することです。

仲卸業者は生産物が集まる市場で卸業者より商品を競り落とし、小売店や飲食店などの小売業者へと販売する場合が一般的です

小売店や飲食店は、一日の販売数や取り扱う量は限られており、市場に並ぶ卸業者が扱うような大きなロットで商品を取り扱うことが困難です。

そこで、仲卸業者は生産物を大量に買い付けし、消費者が手に取りやすいサイズやボリュームに小分けし、小売店や飲食店を通じて販売し消費者の元へ届けるという役割を担っています。

このように、生産物が消費者の手元に届くために必要な工程である卸業者と小売業者をつなぐ生産業において重要な役割を担っています。

2.仲卸業者と卸売業者の役割の違い

仲介業者と卸売業の役割の違いは、卸業務を行う相手に違いがあります。

一般的には、生産物は生産者から卸売業者に託され、卸売業者から仲卸業者に向けて販売されます。

卸売業者から生産物を仕入れた仲卸業者は、小売店あるいは飲食店へと販売し消費者の元へと届けられます。

このように、卸売業者と仲卸業者では、販売相手が異なることがわかります。

生産物が消費者に届くまでの一般的な流れは以下の通りです。
  1. 生産者により生産物が出荷
  2. 卸売業者から仲卸業者へ競りにより販売
  3. 仲卸業者による集荷・小分け作業
  4. 小売業者や飲食店へ配送
  5. 店舗から一般消費者へ販売
仲卸業者、卸売業者共に生産者の元から消費者へとつながる重要な役割を果たしています。

3.全国の仲卸業者の数はどのくらい?

全国の中央卸売市場での仲卸業者の数は以下の通りです。

青果

1,249

水産業

1,495

食肉

54

花き

74

出典:「ⅲ中央卸売市場関係1中央卸売市場の現状」(農林水産省)

仲卸業者の数は年々減少傾向にありますが、市場全体での商品の取り扱い数も減少している傾向にありそれに伴って業者間で競争が起こっているようです。

このことからも、仲卸業者としての目利きや市場を把握するスキルの高さが卸売り業界で事業を維持する重要項目であるとわかります。

4.仲卸業者の業務内容を紹介

仲卸業者の業務内容は以下の通りです。

  • 市場で生産物を買い付け
  • 集荷と小分け作業
  • 商品管理と仕入状況の管理
  • 配送および販売

それぞれの概要を以下で詳しく解説します。

    (1)市場で生産物を買い付け

    1つ目の仲卸業者の業務内容は、市場で生産物を買い付けることです。

    卸売業者によって仕入れられた大量の生産物から、小売店や飲食店が求めるものを必要に応じて買い付けます。

    仲卸業の中でも特に重要な業務であり、長年の経験やコミュニティを築き上げたベテランが担当することが多い業務です。

    (2)集荷・小分け作業と価格設定

    2つ目の仲卸業者の業務内容は、集荷・小分け作業と価格の設定です。

    市場では、生産農家から届けられた生産物が大量ロットで取り扱われています。

    そのため、買い付けた生産物を集荷し、小売店や飲食店が扱いやすい規格へと小分け作業を行い、袋詰めを施すこともあります。

    この小分け作業では、仲卸業者のお客様である小売店や飲食店に鮮度を保ち生産物を傷つけないよう丁寧な作業が求められます。

    そして、丁寧に小分けし商品となった生産物を適切な販売価格に設定していきます。

    (3)商品管理と仕入状況の管理

    3つ目の仲卸業者の業務内容は、商品管理と仕入状況の管理です。

    買い付けた商品の在庫管理や仕入れの傾向や状況を記録していきます。

    市場から仕入れたロットでの在庫管理と小分けされた商品による在庫管理など様々な記録とデータ管理が必要です。

    代表的な記録内容を以下に記載します。

    • 商品名
    • 規格
    • 数量
    • 価格
    • 注文日
    • 配送日
    商品の在庫と仕入れの状況を適切に管理することで、出荷ニーズや傾向を把握することができ、併せてロスや廃棄数を把握できることから、コスト削減につながります。

    細かい作業ではありますが、運営に直接的に影響する業務のため、仲卸業を長期的に継続するには重要な業務であるといえます。

    (4)配送および販売

    4つ目の仲卸業者の業務内容は、配送および販売です。

    発注を受けた小売業者や飲食店へ商品を配送します。

    配送担当は、ただ商品を運ぶだけではなく、小売店や飲食店の販売状況のヒアリングや打ち出していきたい商品があるかなどを聞き出す営業としての役割も担っています。

    お客様と直接会える貴重な機会であるため、配送作業を滞りなく進めることはもちろん、短い時間でも積極的にコミュニケーションを取るなどの人間力も求められます。

    このように、配送・販売を担う業務担当は効率的に物事を進めるスキルと人間力を備えておく必要があります。

    5.仲卸業者が抱える問題点

    仲卸業者が抱える問題点には、主に以下の3つが挙げられます。

    • 直接仕入れや大口需要者の増加による売上減少
    • 次世代を担う人材が育たない
    • 人手不足による業務負担

    それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

    (1)直接仕入れや大口需要者の増加による売上減少

    1つ目の仲卸業者が抱える問題点は、直接仕入れや大口需要者の増加による売り上げ減少です。

    飲食店業者の産地直接仕入れやスーパーの大口仕入れにより、仲卸業者を利用する店舗が減少傾向にあります。

    より良い品質や低価格へのニーズが高まっていることで、飲食店主自らの目で産地に出向き仕入れ交渉を行うことや大型スーパーからの大量購入などが注目を集めています。

    一方で、どちらの方法も消費者自らが目利きをしなくてはならないというデメリットも見られます。

    仲卸業者が指名され続けるためには、目利きの腕を維持し継承していく必要があります。

    (2)次世代を担う人材が育たない

    2つ目の仲卸業者が抱える問題点は、次世代を担う人材が育たないことです。

    利用の減少に伴い、年々減少傾向にある仲卸業者は競りにおける目利きのスキルを持つ人材の減少にも悩まされています。

    仲卸業者にとって重要な目利きは、市場に携わった長い経験が必要です。

    また、長年の経験とスキルを持つベテランが市場に同行し、スキルを習得させる必要があります。

    そのため、他業務にあたる人材の確保がそもそも困難な場合や人材が確保できても育つまでに時間を要し、うまく人材育成が進まない現状があるようです。

    このように、一般的な企業同様に生産や物流に関わる業界においても人材の育成や人材確保は大きな課題となっています。

    (3)人手不足による業務負担

    3つ目の仲卸業者が抱える問題点は、人手不足による業務負担です。

    人材の不足により出荷における小分け作業や在庫管理業務を分担できず、従業員一人ひとりが抱える業務内容が増加傾向にあるようです。

    出荷や小分け作業では品質の維持のため素早い作業に合わせて、生産物を傷つけないために丁寧な対応が求められます。

    人の手が必要となる出荷作業は、発注量の増加に伴い作業ボリュームも増加するためさらなる人材確保も必要です。

    このように、時間と人手が不足した結果、既存スタッフ一人ひとりの作業負担が増加しているようです。

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