アウトパックの意味とは?インストアパックとの違いやメリット・デメリット

008

「アウトパックってどういうメリットがあるの?」
「インストアパックとの違いは何?」

店舗のパッケージ業務をする上でアウトパックを検討している方も多いと思いますが、実際にどのような効果があるのかわかりませんよね。

そこでこの記事では、アウトパックの意味やインストアパックとの違い、アウトパックのメリット・デメリットなどについてご紹介します。

パッケージ業務をどのように効率化したら良いかについても解説しますので、この記事を読んで店舗運営の効率化を図りましょう。

1.アウトパックの意味とは?

アウトパックとは、製造メーカーや生産施設が販売店舗以外の場所で商品のパッケージングを行い、商品を店舗に供給するプロセスを指します。

販売店舗は商品のパッケージング作業を行う必要がなく、届いた商品を検品して陳列するだけなので、人件費やパッケージ費用、設備費用などを削減することができます。

例えば、食品業界においてアウトパックは一般的で、食品メーカーは製品を製造し、品質管理を施し、専用のパッケージで商品を包装します。

その後、これらのパッケージ済み商品は小売店に納品され、店舗では商品を陳列し、顧客に提供します。

このように、アウトパックはパッケージングにおける面倒な作業を省くことができます。

2.インストアパックとの違いは?

インストアパックは、スーパーマーケットや食品小売店などの店舗内で、食品を現地で加工・包装する方法を指します。

アウトパックとは、商品の加工やパッケージングが店舗内・店舗外なのかという点で異なります。

インストアパックでは、各店舗が地域の好みや需要に合わせて独自の商品を提供できます。

例えば、あるスーパーマーケットは地元の野菜を使用した特別なサラダを販売し、他の店舗では独自のお惣菜メニューを提供することができます。

また、店舗内での調理や切り身パック、焼きたてのパン、新鮮なサンドイッチなどが提供されるため、食品の鮮度の高さも特徴です。

このようにインストアパックでは、消費者のニーズに合った食品を鮮度よく提供することができます。

3.アウトパックのメリット3選

ここではアウトパックのメリットとして以下の3つを紹介します。

  • 光熱費や設備費などが必要なくコストを削減できる
  • 衛生管理やクレーム対応などの手間を減らせる
  • 開店時に商品が並んでいない状態を防げる

順にご紹介します。

    (1)光熱費や設備費などが必要なくコストを削減できる

    アウトパックのメリット1つ目は、光熱費や設備費などが必要なくコストを削減できることです。

    店舗側は到着した商品の品質チェックおよび陳列を行うだけなので、人件費、光熱費、パッケージ代、設備費などの店舗関連の費用を削減できます。

    例えば、スーパーマーケットでアウトパックを採用することで、店舗内で肉や魚の切り身や調理済みの食品などの加工に必要な作業を減らすことができます。

    そのため、スーパーマーケット自体が肉や魚の加工設備や調理場を維持する必要がなくなり、それに伴う労力やコストを削減できます。

    このように、アウトパックは人件費や光熱費、設備費用などの店舗関連のコストを削減し、店舗に経済的な効果をもたらします。

    (2)衛生管理の工数を減らせる

    アウトパックのメリット2つ目は、衛生管理の工数を減らせることです。

    アウトパックでは、衛生管理体制が整備されたプロセスセンターで商品の生産やパッケージングが行われるため、食品の品質と安全性が徹底的に管理されます。

    店舗側はそのプロセスに関与しないため、生鮮食品の衛生管理の工数を減らすことができます。

    (3)開店時に商品が並んでいない状態を防げる

    アウトパックのメリット3つ目は、開店時に商品が並んでいない状態を防げることです。

    インストアパックでは、店舗自体で食品の加工とパッケージング作業を行う必要があります。

    例えば、肉や魚の切り身を店舗で包装する場合、従業員が毎朝早くから作業に取り組む必要があります。

    しかし、人手不足、従業員の遅刻、作業中のトラブルなどが発生すると、開店時に商品がまだ包装されず、顧客に提供できない可能性が生じます。

    一方でアウトパックでは、包装した商品を届けてくれるため、商品が並んでいない状態を防ぐことができ、店舗運営をスムーズに行うことが可能になります。

    4.アウトパックのデメリット2選

    アウトパックには以下のようなデメリットも存在します。

    • 加工してから売り場に並ぶまでの時間がかかる
    • 人手不足が深刻で数量には限りがある

    順にご紹介します。

      (1)加工してから売り場に並ぶまでの時間がかかる

      アウトパックのデメリット1つ目は、加工してから売り場に並ぶまでの時間がかかることです。

      アウトパックでは、商品が生産されてから店舗に到着するまでに、配送や輸送の時間がかかるため、商品の鮮度が失われる可能性があります。

      例えば、生鮮食品、特に生肉や魚介類などは鮮度が非常に重要であり、時間が経過すると品質が劣化する傾向があります。

      このようにアウトパックでは、加工から店舗への輸送にかかる時間が長い場合、食品の鮮度が落ち、味や風味に影響を及ぼす可能性があります。

      (2)人手不足が深刻で数量には限りがある

      アウトパックのデメリット2つ目は、人手不足が深刻で数量には限りがあることです。

      近年のアウトパック業界では、包装工程の労働力が足りておらず、アウトパック品の受注数量には限界があります。

      このような人手不足のため、アウトパックは一部の店舗や小売業者にとって需要に応えられない可能性があり、競争力の低下や売上機会の逸失につながることがあります。

      そのため、店舗側はパッケージ作業を内製化することも視野に入れる必要があります。

      5.パッケージ業務の効率化方法

      ここでは、アウトパックのデメリットを解決するためにはどうしたら良いか、パッケージ業務の効率化について以下の2つの方法をご紹介します。

      • アウトパックとインストアパックの割合を検討する
      • 効率化に役立つ機械を設備投資する

      順にご紹介します。

        (1)アウトパックとインストアパックの割合を検討する

        パッケージ業務の効率化方法の1つ目は、アウトパックとインストアパックの割合を検討することです。

        アウトパックで発注できなかった商品や数量に制約がある商品をインストアパック品として提供することで、機会損失を減らすことができます。

        また、インストアパック品は鮮度が高く、商品のバリエーションも店舗独自に増やすことができるため、競合他社との差別化を図ることができたり、顧客満足度を高めることができたりします。

        アウトパックとインストアパックの割合を調整し、需要に応じて柔軟に対応することで、機会損失を最小限に抑えられ、パッケージ業務の効率化に貢献します。

        (2)効率化に役立つ機械を設備投資する

        パッケージ業務の効率化方法の2つ目は、効率化に役立つ機械を設備投資することです。

        例えば、袋とじ機を導入することによって、袋とじ作業を効率化させ、時間を短縮することができます。

        袋とじ機には以下のようなメリットがあります。

        • 効率的に袋とじ作業できることで省人化に繋がる。
        • アウトパックは発注できる数量に限りがあるが、袋とじ機を導入して内製化することで、数量を気にせずに店頭に並べることができる。
        • 結束の自動化や袋口の自動カットなどを可能にするため、ばらつきなく袋とじすることができる。

        このように袋とじ機の導入により、パッケージ業務の効率化が実現でき、アウトパックにおけるデメリットを解消することができます。

        6.業務効率化につながる袋とじ機の種類

        業務効率化につながる袋とじ機には以下の3つの種類があります。

        • 自動タイプ
        • 半自動タイプ
        • 手動タイプ

        順にご紹介します。

        (1)自動タイプ

        業務効率化につながる袋とじ機の種類の1つ目は、自動タイプです。

        自動タイプの袋とじ機は、袋とじ、結束、搬出などのプロセスがすべて自動化されており、高度な自動化技術を活用して、効率的かつ迅速な作業を実現します。

        具体的には、個別の野菜や果物などが機械の上に流され、自動的に袋を封じ、結束し、搬出されるため、人間の介入が最小限に抑えられ、人的ミスの発生リスクが低減されます。

        一方で、自動タイプの袋とじ機は導入コストが高く、広い設置スペースが必要です。

        また、導入後のメンテナンスが必要であり、専門的な知識とスキルが必要なので、大規模な生産体制を持つ企業や出荷施設に特に適しています。

        (2)半自動タイプ

        業務効率化につながる袋とじ機の種類の2つ目は、半自動タイプです。

        半自動タイプの袋とじ機は、袋とじ、結束、搬出などの一部のプロセスが手動で行われるタイプです。

        作業者が商品の袋詰めや結束部分に介入し、その後自動のクリップ留め機などによって封を行うため、柔軟性が高いのが特徴です。

        また、自動タイプと比較して導入コストが抑えられ、低い予算で業務効率化を実現できる点がメリットです。

        ただし、半自動タイプの袋とじ機は生産性や効率性が全自動に比べてやや低いため、導入の際には、現状の労働力や作業環境を考慮し、どの程度の生産性と効率性向上が見込めるかをシミュレーションすることが重要です。

        半自動タイプの袋とじ機は、中規模の生産者や商品の多様性がある状況に適しています。

        (3)手動タイプ

        業務効率化につながる袋とじ機の種類の3つ目は、手動タイプです。

        手動タイプの袋とじ機は、袋とじ、結束、搬出などのすべてのプロセスが手作業に依存したタイプで、結束する際に機械を使用することで少ない労力で袋とじ作業をすることができます。

        手動タイプは一般的に低コストで導入が容易で、サイズも小さいことが多いため、場所を問わずできる点がメリットとして挙げられます。

        一方で、手動タイプの袋とじ機は他のタイプと比較して作業効率が高くなく、人的ミスや作業者による品質のばらつきが生じるリスクがあります。

        手動タイプの袋とじ機は、小規模な生産者や直売所など、小規模で多様な商品を扱う場合に適しています。

        7.袋とじ機を選ぶ際のポイント

        ここでは、袋とじ機を選ぶ際の3つのポイントをご紹介します。

        • さまざまな野菜に柔軟に対応できるか
        • 省スペースでパックすることができるか
        • 誰でも簡単にパックすることができるか

        順にご紹介します。

        (1)さまざまな野菜に柔軟に対応できるか

        袋とじ機を選ぶ際の1つ目のポイントは、さまざまな野菜に柔軟に対応できるかです。

        スーパーマーケットや青果店は少量多品種の商品を取り扱っているため、それらに柔軟に対応できるかどうかがポイントとなります。

        このような環境では、さまざまな野菜や商品の袋詰めが必要なので、袋とじ機が異なる袋のサイズや形状に対応できるかどうかが大切です。

        柔軟性を持つ袋とじ機を選ぶことで、効率的な運用と多品種にわたる野菜の袋詰めが可能となり、業務効率化に寄与します。

        (2)省スペースでパックすることができるか

        袋とじ機を選ぶ際の2つ目のポイントは、省スペースでパックすることができるかです。

        規模が小さいスーパーマーケットや青果店では、スペース効率が非常に重要であるため、袋とじ機を選ぶ際には、その設置スペースを考慮に入れて選びましょう。

        設置場所に合わせて調整可能なコンパクトな機種や、高さが自由に調節可能なオプションがあると便利です。

        このような機器を選ぶことで、スペースを有効活用しながら効率的な袋詰めが可能となり、店舗全体の効率が向上します。

        このように袋とじ機の設置には、スペースの制約に対応できる機器を選択することが重要です。

        (3)誰でも簡単にパックすることができるか

        袋とじ機を選ぶ際の3つ目のポイントは、誰でも簡単にパックすることができるかです。

        小規模店舗では人数が限られているため、スキルに依存せず誰でも簡単に操作できる袋とじ機が適しています。

        扱いが難しい機械を導入して使用できる人が限られてしまうと、かえって業務効率が低下する恐れがあります。

        そのため、袋とじ機を選択する際には誰でも簡単に操作できる機種を選ぶことが、小規模店舗にとって重要です。

        パック作業をマックスの袋とじ作業で効率化させよう

        この記事では、アウトパックの意味やインストアパックとの違い、アウトパックのメリット・デメリットなどについてご紹介しました。

        また、アウトパック業界では人手不足が深刻で、発注できる商品数には限りがあるため、パッケージ業務を効率化するには、アウトパックとインストアパックの割合を再検討し、効率化に役立つ袋とじ機の導入がおすすめともご紹介しました。

        マックスでは、様々な規模や用途に適した袋とじ機を取り扱っており、野菜や果物の袋とじを効率化するためにはどの製品を使用したらよいか、自社の生産規模に合った機械は何かについてご相談いただけます。

        ぜひマックスの袋とじ機を導入して、袋とじ業務の効率化を図りましょう!

        マックスのおすすめ製品はこちら


        ※コニクリッパ・コニクリップ・エアパックナー・パックナー・プラステープル・モバイルパックナーは、マックス株式会社の登録商標です。
        ※上記の内容は当社の独自調査に基づいて作成しており、また予告なく変更することがあります。

        記事下バナー