食品表示ラベルの作り方ガイド|必要な記載項目から作成手順まで解説

食品を販売する際に欠かせないのが、「食品表示ラベル」です。2015年施行の食品表示法により、表示ルールはより厳格化されました(2020年4月より新たな食品表示制度が施行)。正しく表示されていない場合、消費者の健康被害につながるリスクが高まります。
本記事では、食品表示ラベルの役割から具体的な作成手順、効率化のポイントまでを分かりやすく解説します。
食品表示ラベルとはそもそも何?役割とは?
食品表示ラベルとは、食品のパッケージに貼られている「原材料名」や「消費期限」などが記載された表のことをいいます。主な役割は以下の2点です。
消費者の選択を助ける
食品表示ラベルは消費者の選択を助けてくれます。
消費者は食品表示ラベルを見ることで、その食品に何が含まれているのか、どこで作られたのかを知ることができます。食品表示ラベルは、「健康のために塩分を控えたい」「国産の原料を選びたい」といった、消費者の自主的な商品選択を支える重要な情報源となります。
また以下のような表示内容で、消費者は保存方法や賞味期限を知ることができます。
(表示例)
保存方法:10℃以下で保存
賞味期限:2026.2.10
安全性の確保
食品表示ラベルには、アレルゲンの記載や食中毒リスク回避についても明示されており、消費者の健康を守ることに直結します。
アレルゲンの明示については、以下の品目が挙げられます。
| 分類 | 品目数 | 対象品目 |
|---|---|---|
| 特定原材料 (表示義務) |
9品目 | えび、カシューナッツ、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ) |
| 特定原材料に準ずるもの (表示推奨) |
20品目 | アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、ピスタチオ、豚肉、マカダミアナッツ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン |
- ※2026年4月現在
- 令和8年4月1日付け法改正により、義務表示に「カシューナッツ」が追加され、推奨表示に「ピスタチオ」が追加されております。
- ※参考:食品表示法に基づく食品表示基準の一部改正に係る消費者委員会への諮問について(消費者庁)
食品表示ラベルに記載する基本の7項目
食品表示ラベルの記載内容は以下のとおりです。これまでのご説明を前提に、加工食品(一般消費者向け)を例にした原則表示項目内容です。
| 名称 | その食品を表す一般的な名称 |
|---|---|
| 原材料名 | 使用した重量の多い順に記載 添加物:原材料と明確に区分(または改行)して重量順に記載 アレルゲン:特定原材料(8品目)と特定原材料に準ずるもの(20品目) 原料原産地:加工食品の重量割合上位1位の原材料に原料原産地を表示。国内製造品は「原料原産地名」、輸入品は「原産国名」を表示 |
| 内容量 | グラム、ミリリットル、個数 など |
| 消費期限または賞味期限 | 安全に食べられる期限、またはおいしく食べられる期限 |
| 保存方法 | 開封前の具体的な保存条件(例:10℃以下で保存) |
| 食品関連事業者(製造者等) | 事業者名、代表者名、住所などを記載 |
| 栄養成分表示 | 熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量の5項目は原則必須 |
食品表示ラベルの表示方法
食品表示ラベルの表示は、単にルールどおりに項目を埋めるだけでなく、消費者が「読みやすい」ように表示することも義務付けられています。項目ごとの留意点については以下の通りです。
- 表示場所
- 容器包装を開けなくても容易に見ることができるよう、表面や側面などに一括して表示する必要があります。
- 文字サイズ
- 文字サイズは原則として「8ポイント」以上の大きさで印字する必要があります。ただし、表示可能面積が概ね150㎠以下の場合は、5.5ポイントまで小さくすることが可能です。
- 視認性
- 背景色と文字色のコントラストをはっきりさせ(例:白地に黒文字)、鮮明な文字で印字しなければなりません。また、印字内容を枠線で囲む必要があります。
- 言語
- 食品表示ラベルにおいて、日本国内で販売する食品は、日本語で表示することが義務付けられています。輸入品であっても、原産国名の表示含め、日本語に書き換える必要があります。
実践!食品表示ラベルを作る5つのステップ
食品表示ラベルの表示内容においては、項目やルールが多く、頭を抱えてしまう方も多いかもしれません。ここでは、ラベルを作成するための5つのステップについて解説します。
- STEP1:食品の区分を確認
- まずは、作る食品が「加工食品」なのか「生鮮食品」なのか、また「一般消費者向け」か「業務用」かを確認します。区分によって表示ルールが異なるからです。
- STEP2:原材料・添加物を全てリストアップ
- 次に、商品ごとに使用する全ての原料と添加物を洗い出します。仕入れた原料(中間原料)に何が含まれているのか、仕入れ先の「原料規格書」を正確に確認することが重要です。例えば「醤油」の場合、単に「醤油」という名前だけでなく、その醤油の中に何が入っているのかを細かく記載することになります。
- STEP3:記載順序とアレルギーの整理
- 原材料は重量順に並べます。また、アレルゲン(卵、小麦、乳など)が漏れなく記載されているか、混入物の恐れはないかを確認します。なお、原材料と添加物を明確に区分するため、その境界には「/(スラッシュ)」や改行等を使用する必要があります。アレルゲンは、原則として各原材料の直後に括弧書きで記載するか、最後にまとめて記載します。
- STEP4:特定の食品独自のルール(別表第四)を確認
- 食品表示基準の「別表第四」には、特定の食品(パン、清涼飲料水、ドレッシング、即席めん等)ごとに定められた個別規定があります。
別表第四とは、消費者庁の資料(別表第四)を指し、対象となる食品の一覧とルールが記載されています。該当の商品がこのリストに載っている場合、名称の付け方や表示すべき項目に特別な指定がないかを必ずチェックしましょう。
- STEP5:ラベルの発行・印字
- 整理した情報を食品包装に印字します。方法としては、ラベルプリンタで印字・貼付、タックシールにインクジェットプリンタで印字・貼付、包装自体に直接印字、などがあげられます。
ラベルプリンタであれば、必要な時に、必要な枚数だけ印字することが可能なので、無駄を削減することができます。
食品表示ラベル作成時の注意点
食品表示は一度ミスをすると、商品回収や信頼失墜に直結します。特に以下の2点は、作成時に必ずチェックすべき重要事項です。
常に最新の法改正情報をキャッチアップする
食品表示法は、消費者の安全を守るために頻繁にアップデートされます。消費者庁の公式サイトを定期的に確認し、経過措置期間が終了する前に表示を切り替える体制を整えましょう。
アレルゲン誤表記を防ぐための「複数人チェック」
アレルゲンの記載漏れは、消費者の健康被害に直結する最も重大なミスです。作成者以外による「二重・三重のチェック体制」を構築しましょう。仕入れ先から届く「原料規格書」とラベルの内容が一致しているか、照合作業をルーチン化することが大切です。
表示内容もサポート!マックスのラベルプリンタ「楽ラベLPシリーズ」のご紹介
これまで解説したとおり、食品表示ラベルの作成には、多くのルールや注意点があります。そこで、食品表示ラベル作成をサポートする「楽ラベLPシリーズ」のご紹介です。
【こんな方にオススメ!】
- 使用中のラベルが正しいかわからない・自信がない…
- 原料原産地表示や、アレルゲンの記載方法がよく分からない
- 催事出展やネット通販のため、表示の内容を見直したい
- 導入時から同じ内容のラベルをずっと使用している
楽ラベLPシリーズ 主な特長
「マックス 楽ラベLPシリーズ」の、お客様にご好評いただいている主な特長3点をご紹介いたします。
- 1食品表示法に基づいた、安心安全の表示内容サポート
マックス株式会社では、プリンタの販売だけでなく、食品表示法に基づいた、ラベルの表示内容のアドバイスを実施しています。
また、お客様からご依頼いただいた食品表示ラベルを、マックスが作成する「レイアウト作成サービス」のご用意もございます。
現在ご使用中のラベルを、現行の法律に準拠した内容で作成・納品も可能です。 - 21枚から印刷可能!
必要な時に、必要な分だけ印刷することができるため、無駄を削減できます。
- 3本体だけでもラベルの印刷、作成・編集が可能!
予め本体にデータを入れておくことで、パソコンにつながず、本体単体で印刷が可能なため、お店のレジ横やバックヤードなど、スペースが限られた環境でも使用できます。
また、本体のキーボードでも、ラベルの作成・修正ができるので、パソコンが手元にない場所でも作業可能です。
- ※本体での編集は、文字・数字の打ち換えのみ可能です。
まとめ
食品表示ラベルは、消費者の「安全」と「信頼」を担保するための大切な証明書です。基本7項目の遵守はもちろん、読みやすさや正確な作成ステップを理解しておくことが、トラブルのない食品販売の第一歩となります。
「表示ルールが複雑すぎる」「作成に時間がかかる」等の不安を感じている方は、ぜひマックスにご相談ください。適正なラベル表示が、あなたのビジネスの信頼性をより一層高めてくれるはずです。
