新発想クリップ「コニクリップ」

野菜包装のいろいろ

スーパーマーケット・生協・八百屋さんなどで、よく見かける青果物の包装は、何種類ほどあるかご存知ですか。正確には掴めませんが、15種類以上はあるようです。
衛生面、傷み防止、鮮度の保持、購買・販売のしやすさ等の理由で、現在は買う側も売る側も、包装は不可欠と考えています。
マックスでは、'98年8月に全国の主婦(567名)のご協力を得て、いつも買うお店で38種類の野菜・果物の包装について調べました。
結果は「どこでも同じ包装なんだぁ」という印象でした。さっそく青果物包装のベスト5を紹介しましょう。

  1. 1袋の粘着テープどめ(25%)
  2. 2バラ(無包装)(22%)
  3. 3結束テープ(14%)
  4. 4トレーとラップ(9%)
  5. 5ネットの金具どめ(6%)

となりました。特に1位の「袋の粘着テープどめ」は、調査対象の青果物、約2万点(38種×567名)の1/4と、日本中で普及していることが分かります。

次にこれらの包装が、どのような青果物に使われているのか見てみましょう。

袋の粘着テープどめ

①にんじん(92%)、②じゃがいも(83%)、③なす(73%)、④さといも(70%)⑤いんげん(65%)で、
以下きゅうり・きぬさや・たまねぎ・さつまいも・ごぼう・オレンジ・みかん・ピーマンと続きます。
92%のにんじんは、全国どこでも「袋の粘着テープどめ」と言っても過言ではありません。

バラ(無包装)

①大根、②グレープフルーツ、③キャベツ、④りんご、⑤レタスです。無包装がうなずける青果物ですね。

結束テープ

①アスパラガス、②ねぎ、③かぶ、④にら、⑤ちんげん菜などに使用されています。

トレーとラップ

しょうが・トマト・しいたけが主流です。

ネットの金具どめ

にんにく・たまねぎ・夏みかんなどでした。それぞれの包装は野菜や果物の性質、形状や重さに合せ、いろいろ工夫されているのが分かります。

トピックス
なんと!開封しづらいNo.1は?(日本生協連調べ)

マックスでは、これまで食品包装の省力化をテーマに商品開発を行ってまいりましが、新たに消費者にとって「不便な包装」があることに気づき、その対応の研究も始めていました。
同じ頃、日本生協連(日本生活協同組合連合会)の[くらしと商品研究所]では、くらしの中の不便探しというテーマで『台所関連の容器・包装の使いやすさについての調査』('96年8月)を行い、'97年4月に報告書として発行されました。
この調査から各種の包装・容器について、開封・再封・廃棄面で、様々の不便が明らかになりました。特に、包装・容器25分類の中で、“生鮮食品の袋”(袋口の粘着テープどめ)が、「いつも開けにくい」の回答が47.3%で第1位となりました。さらに「開けにくいことが時々ある」が19.8%で、合計すると67%以上が開けにくいと回答しています。
この報告書は、読売新聞に『いつも開けにくい容器・包装ワースト10』'97年11月8日で取り上げられ、日本テレビのニュースプラス1に『おばさんは怒っているぞ!』と題して'98年2月25日にも紹介されました。