ネイラ物語

使い方にもお国柄があります

ネイラは世界中で使用されている、釘やステープルを打つ工具です。どこの国でも多くは木と木を接合するのに用いられ、梱包・家具・住宅建築が主な用途ですが、お国柄がうかがえる3つの例をご紹介しましょう。

中国や東南アジアでは経済成長がめざましく、全世界へ向けた輸出産業が活況を呈しています。
それに伴い、輸出用木材パレットの需要が大きく伸びています。先進諸国ではプラスチック製や圧縮材によるリサイクルパレットも使われていますが、中国や東南アジアではコストが有利な木材パレットが主流となっており、パレット造りにはネイラは必需品で、50mm~65mmのコイルネイルが使用されています。

インドネシアは、日本でも愛用者が多いラタン(籐)家具の産地で、世界シェアの80%を占めていると言われています。
このラタン家具にステープルやフィニッシュネイルがたくさん使われています。身近なラタン家具で、どんなところに釘が使われているか見つけてみませんか。

北米の一般住宅は木造です。昭和49年に導入された日本の2×4工法(枠組壁工法)は、この北米の工法を基にしていることは前にもご紹介した通りです。(「身近なところで使用されているネイラ」-「建築」参照)
この工法は釘を多用することで有名です。この北米の住宅で使用されるルーフィング(屋根)材は防水効果が高く、コスト面や施工の容易さで、アスファルトシングル材が一番使われています。ここで使用されているのが、マックスが世界に先駆け開発した超人気のルーフィングネイラで、直径が約11mmもある大頭径の釘をとめています。

この他にもネイラは、世界中の様々な産業の中で、生活に密着した製品を作るために活躍しています。