ホッチキス物語
発明者は誰?
実はホッチキスという名称は発明者の名前に由来している、という説があります。
ホッチキスの発明者として考えられている人物の1人が、機関銃の発明者でもある「ベンジャミン・B・ホッチキス」です。機関銃とホッチキスはあまりにも隔たりがあるように感じますが、マシンガンの弾送りをヒントにホッチキスの機構を考え出したと言われています。
実際に、平成元年(1989年)に日本テレビ「謎学の旅」がホッチキスの発明者を明らかにするため、ベンジャミン・B・ホッチキスの出身地である米国コネチカット州を訪ねました。現地の方の話によると、驚くことに弾送りと針送りの機構がバネをもとに考えられている点でまったく同じとのこと。やはり彼が生みの親か?と、取材スタッフは色めき立ったのですが、残念ながら文献などによる証明はできませんでした。
また、平成6年(1994年)に放送されたフジテレビ「なるほど・ザ・ワールド」ではホッチキスの発明者は別におり、ベンジャミン・B・ホッチキスの弟である「エーライ・H・ホッチキス」がE・H・ホッチキス社を興したと紹介していましたが、こちらも文献などによる証明はできておりません。
ホッチキスの発明者は依然霧の中ですが、ともかくE・H・ホッチキス社はコネチカット州にあったということですから、ホッチキスの故郷は米国コネチカット州ということになるのでしょうか。