愛されて30年
Column
停電時の迷子防止!
窓のない倉庫で停電や電気を誤って消されてしまったときに、昼間でも部屋全体が真っ暗となり、手探りで出口を探すというヒヤリ・ハットがあり改善できないかと皆で考えた。
非常扉、非常用ライトの位置、ドアノブの回す方向、ドアの段差、消火器の位置がひと目で分かるようになり、非常時でもより安全に行動できる環境となった。「地震時の停電に備えて自宅でも取り組みたいくらい」という声が寄せられるほど好評。
1951年に日本の企業としてはじめてソフトクリームを発売した日世(株)。国内唯一のソフトクリーム総合メーカーとして、ソフトクリームミックス、コーン、フリーザートッピング等ソフトクリームに関連する全てを自社で生産しています。
同社では、労働安全衛生と食品安全に関する文化をまとめて”食品安全文化“と呼び労働災害撲滅と働きやすい職場づくりに取り組んできており、職場のヒヤリ・ハット対策から生まれた安全表示を「第7回人づくりコンテスト」に応募したところ、見事初参加で安全表示部門最優秀賞を受賞しました。
そこで、同社の安全衛生活動や応募作の生まれた経緯などについて東松山工場コーン生産部生産グループの田中敏行グループ長、管理グループ品質管理課の金山洋平課長、李晶さん、山口詩織さんにお話を伺いました。
同社では、長年にわたり安全文化を根付かせるための地道な活動を続けてきました。特に昭和59年に労働災害が発生したことをきっかけに取り入れた「安全十訓」は、基本指針として大切にされ、同工場ではこれを全社員が輪番制で朝礼時に唱和する習慣を40年間も続けています。
「安全は日々の行動の積み重ね。基本指針も声に出して意識させることが何よりも重要なのです」と田中さんは強調します。さらに同社では金山さんをリーダーに「NISSEI文化醸成チーム」を結成して4つの工場間の連携を強化し、全社の食品安全文化醸成に取り組んでいます。労働安全衛生・品質に関する社内コンテストの開催や良い取り組みを社員同士が賞賛し合う“いいねスタンプ”もその活動の一つです。
文化醸成の取り組み例。各社の受賞作品を全従業員が見る掲示物に貼り出し、自社の安全表示を考えるきっかけにしている。反響が大きく、たくさんの「いいねスタンプ」が押されていた。
「異物混入の観点からも現場の表示物は剥がれにくいビーポップに限定しています。また新入社員研修にもビーポップの使用方法をカリキュラムに追加しているんですよ」とビーポップを職場全体で活用する工夫を語る金山さん。受賞作については、ヒヤリ・ハット活動の中で『電気を消したらなにも見えなくなる部屋があるよね』という声があり、複数部署を巻き込み過去のコンテスト作品集を研究したそうです。
他社事例を参考にしたアイデアを、実際にビーポップを使って作成したのは同社の“ビーポッパー※”李さんです。「皆で考えているうちに非常用ライトだけでなく、ドアノブの回す方向もつけよう、消火器にもつけよう、と表示がどんどん増えました(笑)」。山口さんも「2代目ビーポッパーを目指しています。最近は李さんが不在の時に作成を依頼されることもありますので、後輩にも使い方を教えてビーポッパーを増やしていきたい」と意気込んでいます。
「今回の受賞で他社さんの意識の高さに触れることができ、今までこれでいいと思っていたけれどまだ深堀りができることを発見しました。これからも作品集をバイブルとして大いに学びたい」と金山さん。「コンテスト参加企業同士、実際の交流も深めていけるといいですね」と田中さんは他社との交流に大きな期待を寄せています。
写真左から李さん、金山さん、田中さん、山口さん
前列はNISSEIのキャラクター、ニックンとセイチャン
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