愛されて30年
Column
ポケテナシの注意喚起表示と音声案内
冬場になると手先が冷たくなりポケットに手を入れることが多くなるため、カラフルな色のスイングポップでポケテナシを呼びかけた。近くで見ると「ぽ、け、て、な、し」それぞれの文字で始まる言葉を強調したNG行為が、女性社員のアイデアを取り入れたかわいいうさぎのイラストで表現されている。不安全行動から「予想される災害」までを表示することで、よりリアルな呼びかけとなった。
1919(大正8)年に創業した萱場発明研究所を淵源にもつカヤバ(株)は、1927年に航空機用油圧緩衝脚、カタバルト等を製作する萱場製作所として発足。現在では産業用油圧機器をはじめとした多くの分野で時代のニーズを先取りした製品を世界中に提供し、グループ全体でのショベル用油圧シリンダーとショックアブソーバーの総生産本数は世界最大規模を誇る日本有数の部品メーカーです。
そんな同社の生産拠点の中でも岐阜南工場は、1943年操業開始と最も歴史のある工場であり、海外の大規模鉱山で活躍する超大型ショベルカーのシリンダーなどを生産できる世界でも希少な工場でもあります。同工場では2024年にビーポップをはじめて導入したところ、使い勝手の良さが他の工場でも評判になったそうです。
そこで、導入を推進し、「第7回安全表示人づくりコンテスト」にも応募された同社CSR・安全本部安全環境部の渡邉 誠さんに、日頃の安全衛生活動や人づくりコンテストに対する思い、今後の取り組みなどについてお話を伺いました。
同工場では、「『整理、整頓』を進め、『綺麗な工場・設備』を取り戻し景色が変わっていくことで、個々の意識を変化させ従業員の心と身体の安全を守る工場構築」を理念に掲げ、さまざまな安全衛生活動を行ってきました。中でも2024年度は労働災害の数をゼロにすることを目標とし、特に冬場の転倒災害対策には力を入れてきました。物理的には滑り止め加工をしたグリーンベルト塗装を通路に施す一方、「安全衛生意識を向上させる啓発活動」として ①工場内歩車分離(ポールの設置)②工場入口へのボイスナビ設置による音声での呼びかけ ③ポケテナシ活動表示 といった取り組みを行った結果、2023年に19件だった労働災害が2024年12月時点で5件にまで減少したといいます。そして、これからの活動に役立ったのがビーポップによる安全表示でした。
渡邉さんは南工場と東工場の安全・環境を担当されていますが、2024年春に他社からの紹介でビーポップを知り、まず1台を試験的に南工場で使い始めたそうです。実際に使用してみると驚くほど便利で、その後導入した東工場と北工場でも、今では安全表示になくてはならない存在になっています。
「ひとつ案を作れば、みんなで共有して各工場の現場に合わせた大きさ・言語にアレンジできるというのはすごいメリットだと思います」と、作成した表示データは3工場で共有し、使う人それぞれがアイデアを出し合って内容をブラッシュアップしています。
段差つまずき注意ステッカー。
ヒヤリ・ハット提案を受け、ケガをしないようにすぐに表示を作成。
恒久対策までの暫定フォローを素早く行えるのもビーポップの利点。
人づくりコンテストには3つの工場がそれぞれ応募し、渡邉さんが応募したのは「ポケテナシ」を励行するための表示でした。今回はひとりで作成されたそうですが、総務部ではヒヤリ・ハット提案で寄せられた注意表示を作成したり、製造部では化学薬品へのラベルを作成したりと、各部署でビーポップの活用が広がっていることから、「今後は周りの人や他部署も巻き込んで「ワイワイ」と作成したもので応募し、職場を盛り上げたい」と意欲的です。
また、外国人労働者も多いため、イラストや写真などで直感的に伝えられるビーポップはとても重宝していて、「海外拠点へ送る内製用の機械に貼る注意書きなども、ビーポップを使った分かりやすいイラストやアイコンなどで表示する体制を整えているところです」と、渡邉さん。言語を超えた安全表示を可能にするビーポップに大きな期待を寄せています。
三渡邉さん(写真右から3人目)と
安全本部安全環境部の皆さん
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