愛されて30年
Column
過去の災害箇所を明示し、教訓を風化させない
軽微な災害であっても、注意喚起のために発生箇所には発生日時や注意すべきポイントを表示している。最近ではQRコードを追加し、スマホなどで読み取ることで、正しい動作を動画でチェックできるようにしている。
東京都台東区蔵前に本社のあるライオン(株)は、歯磨きや歯ブラシ、石鹸や洗剤といった私たちの生活に欠かせない製品を開発、販売している日本有数のメーカーです。中でも同社の明石工場は、口腔ケア製品の主力工場として歯ブラシ、歯磨き共に年間1億~1億2000万本もの製品を市場に送り出しています。
そんな同工場では、全社の取り組みである「全従業員の安全と健康を確保し、快適で働きやすい職場環境の確立を目指す」に基づいた安全衛生防災活動を地道に行い、過去の災害事例箇所の明示や、危険個所の注意喚起など、さまざまな場面にビーポップを活用しているそうです。
そこで今回は、同工場の安全活動の中核を担う工場管理グループの毛利マネジャーと、実際にビーポップを使用している同グループ安全衛生防災チーム橋谷リーダーに、力を入れている安全活動やビーポップの活用法などについて話を伺いました。
同工場では現在、タイムリーで柔軟なリスクアセスメント実施による安全管理の実効性向上に力を入れています。「新規設備の導入や増設、作業変更などが頻繁にあるため、その都度必ずリスクアセスメントを行っています。しかし、あまり煩雑になると現場に負担が掛かりますので、同等の設備であれば同じ評価の中で、管理側が安全性や危険性を確認し、改善や周知するなど、柔軟に対応することで実効性を高めるようにしています」と橋谷さん。
そして、同社が最重要視している「安全最優先の風土醸成」にも注力しています。
「例えば、生産がとても忙しいとき、管理職はどういう方法で作業者の安全を担保するのか、そういうところを我々は側面から支援します。ハード面では前述の通り設備の安全を確保して現場に渡しますが、ソフト面としての安全最優先という意識が管理職にも現場にも定着するよう、今は情報共有に力を入れて取り組んでいる最中です」と橋谷さん。
「残念ながら災害が発生することはあります。その事例を事業所間で、すぐに情報共有し、『リスクアセスメントは行われていたか』『災害時に何か不具合はなかったか』と、もう一度問いかけることで安全対策をブラッシュアップし、次の災害を防ぐことができるのです」と、毛利さんは情報共有の重要性を強調します。
見る人により分かりやすくするため、具体的な装置名や写真を入れたり、直感的に危険さ合致できるイラストを挿入するなど、作業現場がそれぞれに工夫して多彩な安全表示を掲示している。
同工場では情報共有の一環として、過去に災害があった箇所にビーポップによる表示を掲示していますが、2年前に操作講習会を開催し、現場の方たちにもビーポップを使えるようになってから、安全表示の幅が広がったといいます。
「今はさらに使える社員が増えて、10数名は使いこなせるのではないでしょうか。最近はいろんな表示に現場の思いを込めて、『こういうものが欲しい』と感じたものが形になり、事業所の中でどんどん広がっています。仲間の安全のために『ここは不安全だから分かりやすく表示しよう』、という気持ちが、安全最優先の風土醸成にもつながっていくのではないでしょうか」と橋谷さんは期待を寄せます。
最後に毛利さんは、「安全活動は地道で大変な作業なのに、なかなか日の目を見ることはありません。それでも諦めずに、どうすればもっと有効な災害防止のための改善ができるかということを、仲間と一緒になってさらに楽しく工夫しながら、継続して取り組んでいきたいと思います」と、意欲を語ってくれました。
工場管理グループのみなさん。
写真左から毛利さん、橋谷さん、佐賀さん、保健師の吉川さん
←一覧へ
「LM-3000PRO」は、現場の作業効率をアップさせる据置型のチューブマーカー。印字スピードのアップ、携帯型とのスムーズな連携、アフターメンテナンスのしやすさなど、スピード・機能性・操作性を進化させた次世代モデルです。
LM-3000PRO 特設サイト
「LM-500シリーズ」は、キーボード付帯の携帯型チューブマーカー。φ1.5㎜~φ8.0㎜のチューブや、テープ、さらにLM-550W3は記名板、デバイスラベルに印字できます。また、充電池にも対応しているため電源が取れない現場でもコードレス作業が可能です。
LM-500シリーズ 特設サイト