愛されて30年
Column
ビニールの結び目は下!
リサイクル回収用ごみ袋※の結び口が上部だとビニール内に雨水が浸入し、袋自体が重くなるため、持ち出しに苦労していた。そこで「結び口を下にして置くように」と、イラストを添えて呼びかける表示を作成したところ、現在では皆が結び口を下にして置くようになった。また、廃棄する梱包材(写真では緑色の板)をリサイクルして活用するなど、SDGsを意識した取り組みともなっている。
※リサイクル回収用ゴミ袋:廃棄する梱包用のストレッチフィルムをまとめて収集することで、リサイクル品として活用している。 大阪市西淀川区大野に本社のあるテイカ倉庫(株)は、大手化学工業薬品メーカーであるテイカ株式会社を母体として1973年に設立されました。その後、国内初の危険物高層立体自動倉庫のほか、各種倉庫や高性能荷役設備など多様な設備を保有し、保税蔵置場※の認可も受けるなど、現在では規模、実績ともに西日本随一の倉庫会社となっています。
そんな同社では、「綺麗な倉庫・見せたい倉庫・見学は倉庫の営業」というスローガンのもと、村田社長の方針である5S 活動の推進、危険物倉庫としての安全管理強化策の一環として、「分かりやすい構内表示」への取り組みを行うなか、一昨年からビーポップによる安全表示の作成をはじめ、その中の1つが第5回「安全表示・人づくりコンテスト」で見事入賞を果たしました。そこで今回は同社の村田 太社長、営業倉庫統括部業務課の遠藤陽一郎課長と別所慎也さんに、日頃の安全活動への取り組みやビーポップの活用法の広がりについてお話を伺いました。
同社の安全衛生への取り組みは多岐にわたりますが、力を入れている活動のひとつに村田社長を中心に部課長や協力会社のリーダーなどで毎月行う「トップ巡視」があります。
「巡視の時は問題意識をいかに持たせるか、を常に考えています。現場の作業は繰り返しが多いため、危険な行為でもいつの間にか『これが普通だ』という感覚になってしまうと、そこで事故が起こってしまいます。毎日やっていることでも『本当にこのやり方でいいのかな?』という視点を持って、おかしいと思ったらすぐ改善行動に移すなり、誰かに相談するなりしてほしい。なんとなく流れのままに作業しないで、問題意識を持ちましょう、といつも伝えています」と村田社長は強調します。
また、「分かりやすい構内表示」への取り組みについて村田社長は、「倉庫には毎日たくさんのトラックが出入りしますし、フォークリフトも30台ぐらいが常に行き交っています。そんな環境の中で協力会社の方なども働いてくれています。そこで注意喚起をすることが重要になってきます。そのための有効な手段のひとつとして『表示を徹底して目についてわかりやすい』ものにしよう、という意図で始めました」と語ります。
女性社員の要望を実現
女性社員の意見を取り入れて作成した風よけのビニールを止めるマグネットへの表示。隙間風を防ぐビニールを事務所入口に設置したが、その開閉部のマグネット(肉球の裏側)を急に開けると風が吹き込んでくるため、ゆっくりと開閉するように、ユーモラスなイラストと関西弁でお願いしている。親しみやすいと社員に好評。
ロケーション番号にも活用
これまではパレットの位置(ロケーション番号)をペンキで塗り、その上にスプレーをかけて表示していたが、時間がかかり効率が悪かった。そこで、ビーポップで作成したところ1、2時間程度で完成した。フォークリフトの爪の位置を考慮して幅が隙間に収まるようにサイズを工夫している。この表示の上でタイヤを切り替えしても剥がれることはない。
ビーポップによる安全表示の内容について遠藤課長は「形式にこだわらない独特の表示が作成できれば、『なんやろうな~』と周りの人に興味を持ってもらえ、それが注意喚起につながると思います」とその工夫を語ります。
そして現在、主にビーポップを使っているのは別所さんですが、最初にデモを見たときには「とても使いこなせそうにない」という第一印象だったそう。「ただ実際に使ってみると操作は簡単で、意外とハマりました」と笑顔で振り返ります。その後、別所さんがさまざまな安全表示を掲示していく中で、今は別所さん発だけでなく、現場からのリクエストで作成することも多くなり、うまく現場と連動して安全表示に取り組んでいるといいます。
今回初めて参加したコンテストについて村田社長は、「人づくりというコンセプトに感銘を受けました。直接的な行動は表示の作成ですが、そこから安全衛生に対する意識作りにつなげることが一番大事だと思いますので、ぜひ今後とも参加させていただきたいと思いますし、他社さんの作品を見て学べることを楽しみにしています」と、熱い思いを語ってくださいました。
写真右から、村田社長、別所さん、遠藤さんと
業務課の皆さん
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