愛されて30年
Column
LOTO※の表示
AGCグループでは2014年からLOTOによる安全対策を導入しているが、相模工場では工場内のLOTOについて基準を統一し、対象となる全ての設備にビーポップで作成した表示を貼っている。設備によって異なる施錠の種類が、どの方式なのかひと目で分かるように工夫されている。
※LOTO(ロックアウト・タグアウト):機械装置の電源を遮断し、専用の鍵などを掛けることで勝手に作動させることができないようにする「ロックアウト」と、タグで操作禁止状態であることを明示する「タグアウト」を併せて行うことで労働災害を防ぐ手法。 東京都千代田区に本社のあるAGC(株)は、国産板ガラスの製造事業をルーツとして「ガラス」「電子」「化学品」「セラミックス」といった分野で世界トップレベルの技術を開発・提供し続け、産業の発展を支えてきました。中でも相模工場は自動車用安全ガラスの製造に特化した工場として。同社がトップシェアを誇る同製品の安定供給に大きく貢献しています。
そんな同工場では、AGCグループ全体の安全基本ポリシーである「安全なくして生産なし」の下、働く全ての人々の安全と、心身の健康を守ることが工場運営の最優先課題であると位置づけ、数々の労働安全衛生活動を行ってきました。その結果、継続無災害(不休業以上)を733日(令和4年8月1日現在)連続達成、本年は継続無災害記録第1種(310万時間)を達成するなどの成果を挙げています。
そこで今回は、同工場における安全対策と安全表示の意義について、環境安全保安室の加藤哲也室長と、実際にビーポップを使っている藤堂剛実マネージャーにお話を伺いました。
AGCグループ全体での安全衛生への取り組みの柱は、「安全衛生の意識レベルを上げる」と、「重篤災害発生のリスクを下げる」の2つです。相模工場ではまず、安全の意識レベルを上げる活動として今年は「『みのり』のあるリスクアセスメントを行うこととしました」と加藤室長。安全中核要員との話(ワイガヤ)の中で、リスクアセスメント活動の「定期的なリスクアセスメントの見直し」といっても、単にシートのリストをチェックしているだけになっていて、リスクアセスメントの本質的な部分ができていないことに気付いたのです」
現在では、設備が変わったところなど、抜けや漏れがないかについて、担当する安全中核要員で話し合い、本当に危ないところがないか、もう一歩深堀りしているそうです。この安全中核要員とは、国内のAGCグループ全体の各部署から集められ、安全に関する養成講座を受講したメンバーで構成されています。各所内で安全衛生活動の中心となって推進する役割があり、藤堂さんも相模工場にいる40人の中のひとりです。
もうひとつの柱は藤堂さんが中心になって行っている「本質安全実現化」というハード面の活動です。
「操業開始から今年で50周年ですので、古い設備も稼働しています。そうなると、安全基準が稼働開始時のままという設備もありますので、これをISOに則ったものにしていく取り組みです」と藤堂さん。ひとつひとつの設備を、国際基準に合わせてアップデートしていくという地道な作業は今後も続きます。
第4回人づくりコンテスト応募作・フォークリフト登録証。
フォークリフトの安全運行のために、■同工場規定の装備品を装着していること、■作業計画書や日常点検チェックシートがあること、■灯火類やブザー音が正常であること、などをチェックし、登録している。合格した機台にこの登録証と年度別カラーラベルを貼ることで、そのフォークリフトの安全装備や機能がひと目で分かるようになった。運転者も操作前に登録証をチェックすることで、安全意識の向上が期待できる。
現在、ビーポップで表示を統一したLOTOの取り組みも、安全中核要員のLOTO導入メンバーが中心となってワイワイ・ガヤガヤ話し合ってできたものだといいます。
「当初は設備の出入り口にいろいろな表示を貼っていたら部屋の中が見えなくなってしまい、なにかいい方法がないか意見を出し合う中で、この形に落ち着きました」と藤堂さん。
「LOTOの例でも分かる通り、安全表示は大切ですが、いろんなものを貼りすぎると本当に伝えたいものが何なのか分からなくなる。”相模工場にルールとしてはこの表示に横溢します!“というシンプルな情報の発信が効果的だと考えています」と、加藤室長は強調します。
「立場上、安全活動が中心になっていますがビーポップはいろいろなところで活用できると思っています。ビーポップを使ってみんなが意見を出し合いながら、楽しく続けられる活動をもっと工夫していきたいですね」と、藤堂さんはビーポップのさらなる活用を考えています。
AGC(株)相模工場 清水工場長(左から2番目)と
環境安全保安室のみなさん
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