愛されて30年
Column
作靴底のほこりをよく落としましょう
文字表記のみだったので、近づいてよく読まないと何が書かれているのか伝わりにくかった。パウチも汚れてきていたため、新しくする際にイラスト入りで分かりやすく表現した。
柔らかい感じにするため、かわいらしいイラストにし、表示の枠も丸く表現した。同様に文章も親しみやすく、優しい表現にした。
千葉県市川市に本社のある日野興業(株)は、屋外イベントや建設現場等に欠かせない仮設トイレのメーカーであり、レンタル事業も手掛けている会社です。設立70年となる今年は、軽トラックに車載できるトイレとして定評のある「のせるくん」の室内スペースを2倍の広さにした車載トイレ「のせるくんW(ダブル)」を発売。標準仕様で洋式便器と手洗器を備えているという快適さが特長です。
そんな同社では、これまで商品や梱包のラベルにビーポップを使用していましたが、昨年の安全表示人づくりコンテストへの応募をきっかけに、社内のさまざまな場所にビーポップによる安全表示を掲示するようになったといいます。
そこで今回は、応募作品の作成に中心的な役割を果たされた製造課の今井義規さんと渡辺香純さん、購買課の高畠直人さんと桑野拓弥さんに、同社の安全活動と、どのようにビーポップを活用されているのかについてお話を伺いました。
同社では、週間KY(危険予知)活動として、各部署の担当者が週替わりで危険予知の目標と対策のポイントを設定し、期間終了の次週の朝礼時にレビューとして結果を周知するという取り組みに力を入れています。この活動をベースとして、本社と各事業所が参加する安全大会で情報共有を行い、若手とベテランが一緒になって注意喚起と対策に関する活発な議論を交わすのです。
そんな同社では昨年、人づくりコンテストへの応募を機に安全表示についてもっと考えようという機運が高まったといいます。「まずは目に見えるところから見直していこう、ということで、例えばフォークリフトなら運転者が注意するのはもちろんですが、歩いている側にも注意喚起が必要だよね、だったらこうしたらいいよね、といった議論が活性化しました」と今井さん。
そこで、まず渡辺さんが担当となって安全表示の作成を始めますが、当初はかなり試行錯誤したといいます。「注目されることが重要だと思い、キャラクターを使うなどしたのですが、表示を見た人から背景が怖いとかシュールだといった意見が出たりして…」と渡辺さん。しかし、「いろいろ意見が出るということは、皆さんが安全表示に着目しはじめたチャンス」と前向きに捉え、意見を反映させながら安全表示の作成を進めていきました。
表示の統一感よりも「目につくこと」「飽きられないこと」を重視し、多彩なキャラクターや表情を使い分けて注意を呼び掛けている。
ドアを開ける際、ドアノブに注意がいく人と、顔の高さに注意がいく人がいることに着目し、どちらの場合でも視認できるよう、同じ表示を異なる高さに配置した。
「皆さんいろいろ言いますが、私は結構、製造課の表示を参考にしています」と語るのは、購買課の安全表示を作成している桑野さん。お互いに真似したりアドバイスし合ったりしてより良い安全表示の作成を目指しているといいます。
同じ購買課の高畠さんは「昨年は製造課の作品で応募しましたが、今年は私もアイデアを出して購買課からも応募できるような安全表示を考案したいですね」と意気込んでいます。
職場における安全表示について今井さんは、「極端な話、ただ単に安全表示しているだけで事故はなくならないと思います。例えば道路の速度制限のように見慣れてしまうと、どうしても守らない人が出てきます。しかし、最近では道路に“超急カーブ"と表示して減速に効果があるなど、新しい発想で"風景化しない"安全表示が出てきていますので、私たちもそういったちょっと視点を変えた安全表示で職場の安全意識を高めていきたいですね」と、今後の展望を語ってくださいました。
新製品「のせるくんW」の前で。
写真左から高畠さん、桑野さん、今井さん、渡辺さん。
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