愛されて30年
Column
消火器位置表示の視認性向上
既存の柱周りの「消火器」表示板では
①柱の裏からは見えない。
②外国人技能実習生は漢字「消火器」が読めない
といった課題があった。
①ビーポップによって出力したシートを柱に巻くことで全方向から見えるようにした。
②消火器を連想させるピクトグラムを採用することで外国人技能実習生でも直感的に分かるようにした。
③表示はすっきり、目立つようにした。
こうした改善の結果、離れていても誰でも消火器の位置がすぐ分かるようになった。
富山県高岡市に本社のある三協立山(株)は、住宅や商業施設などの建設に欠かせないアルミ建材の大手であり、1960年の設立以来、常に業界を牽引してきたリーディングカンパニーです。なかでも三協マテリアル社射水工場は同社最大の規模を持つ生産拠点。最近では世界初の試みであるアルミの水平リサイクル※への取り組みに参画し、新幹線の廃棄車両から使わなくなったアルミを抽出し、循環させて新幹線に再利用する実証に成功するなど、環境への取り組みも積極的に行っています。
そんな同工場では、「安全は全てに優先する」を掲げて安全活動を行っています。そこで、同工場の嶋田正明工場長と安全環境課の平木健一課長、そしてビーポップ導入とコンテスト参加を主導された木澤 覚さんに安全表示に関するお話を伺いました。
安全活動において同工場が力を入れているのは、安全に強い人づくりと危険性低減活動の推進の2つです。具体的には危険感受性向上のための施設「危険体感道場」を2018年に設置。挟まれ災害、転倒災害、腰痛などが体感できる装置を10台揃え、危険の疑似体験ができるようになっています。体感だけではなく、展示パネルによって過去の事例に基づいて災害の内容、要因、不安全行動を掲示し、どうして事故が起こったのかを解説しています。さらに「KYレベルアップ教育」を実施するなど、総合的な安全教育ができる施設となっています。
もう1つの柱である危険性低減活動については、工場長と副工場長4人、そして安全環境課長が毎月行うトップ巡視を継続。特に、3S3定活動には力を入れて現場を評価しています。
「これまでは定置管理が不十分で、不必要なものが現場にあるなどしましたが、最近の巡回では定置管理がされてきて、必要なものがすぐに取れるような状況になってきました。かなり改善されてきたと思います」と嶋田さんは手応えを感じています。
同工場の安全活動は、「上から教えるのではなく、潜在リスクを自分たちで見つけられるよう、後押しすることに主眼をおいています」と平木さん。その姿勢が端的に表れているのが、毎年7月と12月に行われている「指差し呼称推進月間」でのセルフチェック運動です。これは工場の中で「ここは必ず指差し呼称」という場所を決めておき、そこでどれだけの割合でできたのかを自分で評価してチェック表に書いてもらうという取り組みです。「所属長がこれを確認していますが、現在では97~98%ぐらいが実施できるようになりました」と平木さん。こうした地道な活動の結果、三大災害(挟まれ・転倒・切れ)は2年間ゼロ、火災は6年間ゼロを継続中です。
同工場ではビーポップを導入して安全表示を作成するだけでなく、工場内のイントラネットに「シールカタログ」というデータベースを設置、そこから標準化した安全表示を発注できるという先進的な取り組みを行っています。カタログ一覧に項目が22あり、そこから選択すると画像が見られます。それを見て注文書にサイズ、枚数などを記入して安全環境課に送信すれば、ビーポップで作成した安全表示が配布されるという仕組みです。木澤さんは、「今後も現場の人たちの意見を十分に聞いて、『作業者が望ましい行動を自発的に取れること』を目指していきたい」と強調します。
「危険に対する強い意識作りをしていかないと労働災害はなくなりません。いま出ている課題にどう対応していけばいいか、さらに対策を突き詰めて安全な職場を実現したい」と、嶋田さんは意気込みを力強く語ってくださいました。
「シールカタログ」の一例
三協立山(株) 三協マテリアル社 射水工場のみなさん
左から平木さん、嶋田さん、木澤さん
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