愛されて30年
Column
電子警戒システム扉の施錠忘れ対策
建屋の1階に両開きの扉があり、通常は片扉のみ使用するが反対扉の上下にあるレバーを開場して両扉を開けることもある。このとき
レバーを戻し忘れることがしばしばあり、警戒セット後に風が吹くと少し開いてしまい、警戒以上が発報されることがあった。
調査によってレバーの方向を勘違いしている人がいることも分かった。ルールに則り、開(OPEN)は赤で表示するようにした。表示前は月3~4回ほど警戒以上が発報していたが、表示後は1回も発報していない。この改善によりレバー開閉方向の視認性を大幅に向上することでヒューマンエラー回避につなげた。
大阪ガスケミカル(株)は石炭化学技術と医薬関連技術との2つを基礎として、スマートフォンのカメラにも使われている光学レンズ用樹脂などの数多くのユニークで高付加価値な材料を開発・製造・販売しているトップメーカーです。
そんな同社の酉島事業所では「5S 革新活動」を安全衛生の根幹に据え、5S管理のPDCAを各組織に定着させることで、より安全で快適な職場づくりを推進しています。中でも安全表示は整理・整頓の基礎づくりと位置付けて力を注いできました。そこで、同事業所で安全衛生活動を推進している事業基盤管理推進部副部長の山田啓明さんと、酉島安全推進チームで、実際にビーポップで安全表示を作成されている真田忠彦さんにお話を伺いました。
「私が入社した6年前当時は一般災害が少なからず発生していました。通路や机の上に物があふれ、整理整頓ができていなかったので、まず5Sの徹底から始める必要がある、と思いました」と真田さんは活動のきっかけを語ります。しかし、入社間もない真田さんが一人で旗振りをしても効果が薄いと想像できたため、事業所のトップである常務に「5Sは業務です」と進言します。
「整理整頓されている職場は作業効率が良くなり、結局は会社に利益をもたらす、と主張しました。常務は『確かにその通りだ!任せるから思い切り5S活動してほしい』と即決してくれました」と真田さんは振り返ります。こうしてトップダウンで5S革新活動が開始されました。
真田さんは活動を進めるにあたり、どこまで行えばよいかを「見える化」するため、物の置き方、通路表示、デスク上等の約50項目について、見本写真入りでまとめた『5S運用管理基準』を作りました。「誰が見ても分かりやすく簡単に取り組めるよう、場所、目的によって表示テープや安全表示を定めましたが、耐久性があり自由度の高いビーポップが大変に役立ちました」
大阪ガスケミカルが目指す5S進化モデル。
最初は会社から言われるので指摘された箇所だけ片付ける「しぶしぶフェーズ」と位置づけ、嫌々でも参加してもらい、最終的には効果が実感できて、自発的に活動することが楽しくなる「うきうきフェーズ」を目指している。
この活動は3年ごとに区切った3段階で計画されています。現在は「目標の定着と活動の標準化」を目指したフェーズをクリアし、フェーズ2の2年目として、「いかに現場に落とし込んでいくか」をテーマに取り組んでいます。
安全表示は5Sの状況維持や快適性向上に向けて、注意喚起や定置管理にさまざま活用されていますが、「他社事例がとても参考になります」と語るのは山田さんです。「マックスさんの交流会に参加して、他社の取り組みが多彩であることに驚きました。素直に学ぶことが活動推進に大きく役立っています」。例えばAEDの設置場所表示などは他社から学んだものだそうです。
「9年は気の長い話だと思われるかもしれませんが、5Sは放っておくと元に戻ってしまうものです。戻らないように、『もっとやり続けたい』と継続してもらえるようになるにはやはり1,2年では無理なのです。本当に定着するまでには、粘り強く続けていくしかないと思っています」と、山田さんはこの活動にかける意気込みを熱く語ってくださいました。
左から山田常務、真田さん、山田(啓)さん
酉島営業所では取材日である2021年9月22日現在、
無事故無災害を1372日継続中
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