愛されて30年
Column
注目度UP!
広大な敷地面積を持つ製作所内を移動するために導入した電気自動車に、ビーポップで出力したカラフルなステッカーを貼り付けることで視認性を向上させた。一台一台にテーマがあり、乗っていて楽しくなることと、注目を集めることで運転者の安全意識が高まるよう意識して作成した。導入後から現在まで、電気時自動車による事故災害はゼロとのこと。
(株)デンソーは、創業以来、常に先進的な自動車や製品を提供し続けてきた、世界的に有名な自動車部品メーカーです。その大安製作所内にあるセラミック製造部では、セラミックの特性を活かした製品を製造しています。例えば排気センサーをはじめとした吸排気系は、排気ガスを検出して浄化するシステムの要として、環境性能を向上させるのはもちろん、燃費も向上させるなど重要な役割を担っています。
同部では、コロナ禍でなかなか思うように顔を合わせられない中でも、オンライン会議などを活用しながら、安全衛生への取り組みを推進し続けてきました。また昨年は、同部工場活性課のみなさんが、第3回「人づくりコンテスト」に応募し、見事に入賞しました。そこで今回は同部安全TQM課担当課長の紀平(きひら)利浩さん、工場活性課の垂水(たるみ)晴彦さんに、受賞作が生まれるまでの経緯や日頃行っている安全衛生活動についてお話を伺いました。
同部では現在、ヒヤリ・ハットなどの身近な「災害の芽を摘み取る」活動を活発に行っているそうです。中でも経営トップが主導する公開段取りは、もう20年以上にもわたって取り組まれてきた活動です。公開段取りといえば、一般的には管理者が現場の状況を確認するという意味合いが強いのですが、同部ではそれだけでなく「トップに現場の実態を知らしめる機会」でもあります。「危険と直接向き合っているのは現場の生産部門です。そこにどれだけ災害の芽が潜んでいるのかというリアルな姿をトップが知ることで、本気で本質的な安全衛生対策ができるのです」と紀平さん。実際、現場を目の当たりにした経営陣が危険箇所に気付き、すぐに対策を実行したというケースも多いといいます。
ガラス越しに打ち合わせの様子が見えていた窓に、ビーポップで作った花を貼り付けた。目隠し効果と同時に事業所内も明るくなったと好評。
第2回人づくりコンテスト応募作「安全行動基準5ヶ条」歩行中でも、人の目に付きやすく、離れた場所から視認できるように図形を階段状に組み合わせ、色とグラデーションによって、より立体的に見えるように工夫している。
「実は、今回受賞した作品はかなり前に作成したものなのです」と語って下さるのは、これまでもさまざまな安全表示を生み出してきた垂水さんです。同製作所が電気自動車を導入したのは2015年。白いスマートな車体でしたが、工場活性課のメンバーから「白いだけでは目立たないので、何かペインティングをしよう」という意見が出て「ビーポップのステッカーなら耐久性もあるし簡単なのでこれを使おう」ということになったそうです。
「いろんなアイデアが出て、みんなでわいわいガヤガヤ楽しく議論しましたが、結局この5つのテーマに落ち着きました」と垂水さん。近くでよく見るとサザエさんのシルエットがあったり、阪神タイガースのマークがあったりと、確かにガヤガヤしています。
「安全表示は常に掲示しておくものですから、いつも見ていると飽きてしまい、素通りされるようになりがちです。その点、受賞作のようなユニークなものであれば注目度も増して安全表示の実効性も向上すると思います。これからも、人の視線を集められるような工夫を期待したいですね」と紀平さん。こうしたユニークな取り組みが、安全表示の新しいページを開くに違いありません。
(株)デンソー 大安製作所 セラミック製造部 工場活性課のみなさん
※撮影のため、一瞬だけマスクを外していただきました
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