愛されて30年
Column
工具掛けの姿置き
手書きの姿置きエ具掛けに実物の工具をコピーしてPDF化。それをVisioの鉛筆機能でなぞって、工具の形をかたどり、ビーポップでカッティングした。今後表示が劣化してもデータを呼び出すことで簡単に更新ができる。
三菱ケミカル(株)広島事業所は、世界遺産である宮島を眺望できる風光明媚なエリアにあります。同事業所では、保安・安全基盤の強化による自然環境と地域との共生を目指すなかで、基本操作、基本行動と作業前後の確認の徹底、危険感受性の向上と安全優先の行動の実践、危険源の排除による事故・トラブル・ロスのゼロ化などの安全活動を活発に行ってきました。
同事業所は昨年、活動の一環として第2回「安全表示・人づくりコンテスト」に応募し、見事最優秀賞を受賞されました。そこで今回は同事業所のみなさんに応募の背景や安全表示のアイデアなどを伺いました。
「応募のきっかけはオペレーターが古くなった手書きの姿置き工具掛けをビーポップで新しくしたことです。当事業所では日頃から自主性を重んじていて、若年層からベテランまで自発的に行動・実行できるようマイプラント意識が浸透していましたので、それを見た周囲も一緒になってアイデアを出し合い、それを集約して受賞作を完成させたのです。これは受賞作だけのことではなく、他の安全表示活動も同様です」と製造部課長の河野さん。
同事業所では、相互啓発による安全文化の構築にも力を入れていますが、この点でも安全表示活動は効果があると安全担当の田中さんはいいます。
「みんなで意見を出し合って作った現場表示は共通のルールを生み出す最大の武器です。ただ思いつきで表示するだけでは効果は得られませんが、用途に応じた配色・字体などを細かくルール化することで効果がアップします。また、この活動の過程でルールの重要性を意識させ、作業を標準化させることにもつながっています」。
こうした活動を積み重ねることによって、管理レベルが強化され故障トラブル数が削減されることで安全性と生産性の向上、修繕費などの大幅なコストダウンといった成果にも結びついているそうです。
文字の縁取りに工夫を加え配管内の物質を見える化、ルール化、標準化した。
ともすれば紛失しやすい閉止板置き場に同じ大きさの表示を貼り、取り出すと使用中であることが一目瞭然となる。戻すときも必ず同じ位置に戻せるので整然としている。紛失が防げるためコストダウンにも大きく貢献している。
「今後もこのコンテストにチャレンジし続けることは、活動を進化させ続けると感じています。例えばタブレットなどのモバイル端末がもっと普及すれば、点検箇所にQRコードを貼っておいて、そこに端末をかざすだけで点検のポイントが動画で確認できる、などアイデアは尽きません」(河野さん)。
また、思いがけない出会いもあったようです。昨年の表彰式に参加された田中さんは、「交流会で他社の方たちとお話をできたことは大きな収穫でした。業種や規模が違っても安全に対する思いは同じなのだと、意を強くしました」と語っています。
さらに事業所長の常重さんからは「このコンテストは当事業所の安全文化に対する考え方と大変マッチした取り組みだと思います。今後この活動を事業所全体に広げていきたいと望んでいます」との言葉もいただけるなど、ビーポップを活用した安全活動が、人づくりに寄与していると実感できるインタビューとなりました。
最優秀賞を受賞した、化成品製造部 合成第三課のみなさん
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