ネイラ物語

釘打機の発明者は誰?

釘打機を、誰が、いつ頃、発明したのかを調べてみました。
アメリカの特許公報には、1885年(明治18年)12月10日にボストンのフランク・チェイス(Frank Chase)が釘打機の特許を取得したことが記載されています。どうもこれが最初の釘打機のようです。
内容は圧縮空気でピストンを駆動させるエアリターン式で、発想的にはかなり進んだ釘打機であると思われます。
しかし、これには書類による技術資料だけでサンプルはついていません。

サンプルがついているのは、20世紀に入ってまもなくの1906年(明治39年)6月10日のスコット・B・スチュワート(Scott B.Stewart)の釘打機です。前述のチェイスのものよりは性能が劣るバネリターン式ではありますが、実存した一番古い釘打機であると考えられます。

アメリカでは、1950年~60年代に釘打機のパテント申請は急増し、中にはドイツの自動車メーカー、ダイムラーベンツが釘打機のパテント申請をしているのもうかがえます。

日本に初めて釘打機が輸入されたのは、大型では1947年(昭和22年)にギルバート・D・ウォーカー(Gilbert D.Walker)が、また小型では1950年(昭和25年)にアルバート・G・ジュイフス(AlbertG.Juilfs)がそれぞれパテントを申請した製品とされています。

また、釘打機の動力源となるエアコンプレッサは、1904年(明治37年)12月30日、J・ウィリアムズ(J.Williams)により発明されたと考えられています。